ホン・サンス映画の魅力、「桐島」の吉田監督語る―「観るごとに発見がある。魔法のよう」

Record China    2014年8月21日(木) 20時17分

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21日、公開中の韓国ホン・サンス監督新作「ヘウォンの恋愛日記」、「ソニはご機嫌ななめ」のトークイベントがこのほど東京都内で開かれ、ヒット作「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が参加した。

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2014年8月21日、公開中の韓国ホン・サンス監督新作「ヘウォンの恋愛日記」、「ソニはご機嫌ななめ」のトークイベントがこのほど東京都内で開かれ、ヒット作「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が参加した。ホン・サンス作品のファンを自称する吉田監督は「繰り返し観るごとに発見がある。魔法のような映画」と語った。

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独自の視点と撮影スタイルで、欧州を中心に高く評価されるホン監督。公開中の新作2本も、男女の恋愛模様をユーモラスで自然な語り口で描いている。通常「撮影当日の朝、脚本を書いて俳優に渡す」というホン監督の手法について、吉田監督は「朝書いたものの積み重ねで1本の映画につながる。どこにもほころびがないなんて魔法みたい」と脱帽の様子だった。

また、日常風景をさりげなくとらえたホン監督の語り口についても、吉田監督は「シンプルなのに、見れば見るほど仕掛けやたくらみが多いことに気づく。どれだけ底の底まで考えているんだろう。見るほど監督が怖くなる。それがまた心地いい」と絶賛した。

さらに、ホン・サンス作品特有のズーム、パン撮影も、吉田監督は「普通は大事なことを言う前にズームする。(ホン作品は)え、なんで今ズームしたんだろうと思う。でもこれで、このスピードでしか(ズームは)あり得ないと思わされている自分がいる。もう洗脳されてるのじゃないかってぐらい」と説明した。

カンヌ映画祭で受賞するなどフランスでも高い人気を誇るホン作品。「ヘウォンの恋愛日記」にはジェーン・バーキンが特別出演。過去の「3人のアンヌ」にはイザベル・ユペールが出演した。ユペールはバーキンに「(ホン監督の)現場は小さいけれど過酷」と伝えたそうだ。吉田監督は「その話を二人がしているのもすごい」と驚き、作品の魅力を「観た後に誰かと話したくなる。観るごとに発見があるので、ぜひ何度も観てほしい」と呼びかけた。

「ヘウォンの恋愛日記」、「ソニはご機嫌ななめ」は8月16日からシネマート新宿で2作品同時公開中。(文/遠海安)

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