韓国映画4本を合わせた興収も「スラムダンク」1本に及ばず、韓国映画はなぜ危機に?―韓国メディア

Record Korea    2023年4月29日(土) 8時0分

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中国メディアの環球時報は「韓国国産映画はなぜ危機に陥ったのか」と題し、韓国メディアの文章を引用してその背景を報じた。

中国メディアの環球時報は「韓国国産映画はなぜ危機に陥ったのか」と題し、韓国メディアの文章を引用してその背景を報じた。

記事は、韓国映画監督協会主催のシンポジウムで巨匠ユン・ジェギュン監督が「韓国国産映画に投資する人はごくわずかだ」と語ったことが世論の関心を集めていると説明。ユン監督によると、投資の減少で韓国映画の数が激減しており、来年下半期以降は「ストック切れ」になることが懸念されているという。

韓国・世界日報に掲載された文章は「最近、日本のアニメ映画やハリウッドの大作が韓国の映画館を席巻しているが、それと比較して韓国映画は振るわない」と指摘。新海誠監督の「すずめの戸締まり」は3月8日に韓国で公開されて以来、5週連続で興行収入ランキング1位を獲得し、同じく韓国で大ヒットした「THE FIRST SLAM DUNKスラムダンク)」を超えたことを伝えた。

また、4月27日現在、今年の韓国映画市場の興行収入ランキングでトップ10入りした自国映画はわずか4本で、この4本の興行収入を合計しても「スラムダンク」1本に及ばないという。

韓国映画が危機に陥った原因について世界日報の文章は「投資の枯渇」を挙げ、「かつては金融資本からの投資が韓国映画投資の7~8割を占め、残りはCJエンターテインメントとロッテカルチャーワークスという韓国映画投資・配給大手からの投資だった。しかし、韓国映画の興行収入の低迷が続くと、金融資本が離れ始めた」と説明した。

その上で、離れた資本の行き先はストリーミングサービスだとし、「韓国の映画館はコロナ禍に軒並みチケット料金を値上げせざるを得ず、平均で1万5000ウォン(約1500円)ほどになっているが、その背景にはNetflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)といった動画サービスが人気を集め、韓国人の映画に対する消費モデルが転換したことがある」と分析した。

韓国の映画業界関係者からは「映画チケットの価格を下げて客を呼び戻すべき」との意見も出ているというが、世界日報の文章は「韓国映画を救う根本的な策は、やはり映画の質を高め、内容で勝負することにある」との見方を示している。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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