中国の「平和的台頭」は困難だ、日本も英国も米国も実現できなかったのだから―香港英字紙

Record China    2014年7月6日(日) 6時20分

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3日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは記事「中国、平和的台頭に関する史上空前の探索」を掲載した。写真は第二次アヘン戦争で英軍に破壊された清朝の離宮・円明園。

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2014年7月3日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは記事「中国、平和的台頭に関する史上空前の探索」を掲載した。4日付で環球時報が伝えた。

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2005年、ロバート・ゼーリック米国務副長官(当時)は、台頭する中国に「責任あるステークホルダー」になるよう呼びかけた。だが米国をはじめとする大国は果たして「責任あるステークホルダー」なのだろうか。

中国中央テレビ(CCTV)は2006年に「大国台頭」というドキュメンタリー番組を作成した。ポストガル、スペイン、オランダ英国、ドイツ、ロシア、日本、そして米国。近代以降に誕生した8つの大国、その台頭の歴史に光を当てたものだ。だが歴史をひもとけば、いずれの大国も征服、破壊、奴隷制などの負の歴史を抱えている。

とりわけ問題なのが英国だ。アヘン貿易で中国の経済と社会を破壊した英国に対し、中国の大臣・林則徐は非道徳的な貿易をやめるようヴィクトリア女王に書簡を出した。いわば、「責任あるステークホルダー」として振る舞うよう求めたわけだが、返信はこなかった。

「平和的台頭」は困難な道だ。他の大国は誰も成し遂げることができなかったのだから。実現には中国自身の決断だけではなく他の大国の働きかけも大きな要素となる。そのために何をなすべきかが重要だが、まずはエリザベス女王は、祖父母であるヴィクトリア女王の非礼を謝罪するべきではないか。欧米の大国が自分たちは平和的台頭を成し遂げられなかったのだと意識すること、あるいはこれこそが中国を「復讐シンドローム」の道に追いやらぬための方策かもしれない。(翻訳・編集/KT)

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