日本の米国博物館での独立展示を利用した国際PR、中国も参考にすべき―中国ネット

Record China    2014年6月30日(月) 11時30分

拡大

28日、民間外交と国際関係を専門とするブロガーの張鵬氏は、「メトロポリタン美術館、日本展示室の経験と手本」と題した記事を掲載、日本は博物館を利用した国際的なPRを成功させていると述べた。写真はメトロポリタン美術館。

(1 / 7 枚)

2014年6月28日、民間外交と国際関係を専門とするブロガーの張鵬(ジャン・ポン)氏は、「メトロポリタン美術館、日本展示室の経験と手本」と題した記事を掲載、日本は博物館を利用した国際的なPRを成功させていると述べた。以下はその内容。

その他の写真

ニューヨークのメトロポリタン美術館は世界最大級の博物館で、2013年度の入場者数は620万人を超えた。これを上回るのは北京の故宮博物院とパリのルーブル美術館だけだ。同館は、古代エジプト・古代ローマから現代アメリカに至るまで、世界各地から集めた200万点を超える芸術作品を所有している。

アジア芸術エリアには54の展示室があり、そのうち10室が日本展示室として割り当てられている。日本展示室のレイアウトは中国、インド、韓国を始めとする他のアジア諸国の展示室から完全に独立しており、広報活動において比較的大きなスペースと主導権が得られている。われわれは、以下の3点を参考にすることができるだろう。

まず、展示品は伝統と現代が融合した形で並べられている。着物、絵画、書道などの伝統文化に関する展示品は壁沿いのウインドウ内に置かれ、彫刻や鉄製の芸術作品はウインドウ外や、展示室を結ぶ通路上に置かれている。中国展示室には現代作品がなく、見学者がこの博物館で中華文明の伝統と連続、発展を含めた完全な理解を得ることは困難だろう。

そして、日本展示室に歩みを進めると、照明や絨毯、建材の組み合わせまでが綿密にデザインされていることがわかる。設計者は簡素化された「日本庭園」によって、その雰囲気を醸し出している。他国と一緒くたにされた中国展示室が見学者の足を止めるのは困難だろう。

最後に、日本展示室には2〜3人の専属スタッフが配置されており、最後の部屋は休憩室として設計されている。日本の伝統家具を置き、日本芸術を紹介する書籍や画集、写真などが飾られている。博物館を通して、長期的かつ安定的な文化外交、国際広報を行うことができるのである。それを推進したのは一体誰なのだろうか。

メトロポリタン美術館の出口には、寄付者の名前が刻まれているが、そこには多くの日本企業と個人の名前があった。おそらく、それがこの問いへの答えなのだろう。(翻訳・編集/岡本悠馬)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携