リムパックはなぜ中国のために慣例を破ったのか―中国メディア

Record China    2014年6月28日(土) 1時30分

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27日、米国主導の多国間合同軍事演習「リムパック2014」が26日、正式に開幕した。初参加となる中国海軍は火砲射撃、総合演習、海上安全行動、水上艦艇演習、軍事医学交流、人道救援・減災、潜水の7つの演習に参加する。写真は中国海軍。

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2014年6月27日、米国主導の多国間合同軍事演習「リムパック2014」が今月26日、正式に開幕した。初参加となる中国海軍は火砲射撃、総合演習、海上安全行動、水上艦艇演習、軍事医学交流、人道救援・減災、潜水の7つの演習に参加する。(文:張軍社(ジャン・ジュンシャー)海軍軍事学術研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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リムパックには、初参加の国は実際の演習には参加せず、見学が中心という不文律がある。だが今回中国は初回から7つの実兵演習に参加した。これは中国のために慣例を破ったものと解釈されている。中国海軍の参加規模は主催国米国に次ぐ。これは米側が善意を示し、中国側が善意で応じたものであると同時に、中国の国力と軍事力の発展の自然で正常な反映でもある。

第1に、中国は世界最大の発展途上国であり、経済規模ですでに世界第2位に躍り出た。中国人民解放軍の発展は注目される成果を上げ、中国の発展は地域と世界の平和的発展に極めて大きな貢献を果たしている。ここ数年、リムパックへの中国の参加がないことから、米国の演習実施の目的について国際メディアは様々な憶測をしてきた。演習の仮想敵は中国が中心で、米国の演習実施目的の1つは中国を威嚇し、封じ込めることだと考えるメディアすらあった。こうしたなか、米国は中国を念頭に置いた演習であることを否定した。それならば、中国を演習に招待するのが最良の回答だ。

第2に、世界最大の途上国と世界最大の先進国として、米中両国関係の重要性は日増しに高まっており、米中両国関係の安定的発展は地域と世界の平和・安定に非常に重要な影響を与える。米中両国関係の改善はアジア太平洋地域と世界の大多数の国々の根本的利益に合致する。中国が招待を受けてリムパックに参加したことは、両軍関係の改善と発展という米中双方の共通の願いと重視をはっきりと示すものであり、米中関係の悪化に対する外部の懸念を解消するうえである程度の助けとなり、一部の国が米中の不和を利用して利益を得て、波風を立てることを防ぐ助けにもなる。

第3に、近年中国は軍事力の発展に伴い、アデン湾での護送、シリアの化学兵器の海上輸送の護送、フィリピンの台風被害での人道支援、消息を絶ったマレーシア航空機の捜索など国際人道活動に海軍の艦艇を派遣し、各国の海軍と良好な協力を行ってきた。米国主導のリムパックの演習内容も、冷戦期のソ連海軍の封じ込めという同盟作戦から、人道救援・減災、海上捜索救難、海賊対策を含む非伝統的な安全保障上の脅威への対応へと次第に発展してきた。こうした非伝統的な安全保障上の脅威は各国が共通して直面する試練であり、独力で解決できる国はない。リムパックで、こうした非伝統的安全保障分野の合同演習に中国海軍が参加することは、とても正常で自然なことだ。合同演習を通じて他国の海軍と近距離で交流することで、中国と多国の海軍が様々な脅威に協力して対処し、世界の海洋の安全を共同で守る能力を高めることができる。

最後に、これほどの規模の艦隊を演習に派遣できたのは、中国の軍事力が強大化したからこそだ。中国海軍は65年間の発展を経て、艦艇の数、質両面で長足の発展を遂げた。中国海軍は現在アデン湾での護送、シリアの化学兵器の海上輸送の護送、および東シナ海、南シナ海での通常の任務と遠洋訓練に兵力を割きながらもなお、現役主力軍艦からなる艦隊をリムパックに派遣することができた。これによって中国の軍事力の発展の成果がはっきりと示されただけでなく、中国にとって軍事力の発展が国際的な責任と義務をより良く、より多く履行するうえでプラスであり、世界の安全と安定の維持にもプラスであることが証明された。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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