中国次期首相が決定か、習近平氏に次ぐチャイナセブン序列2位になった李強氏とは

Record China    2022年10月24日(月) 8時30分

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中国共産党は23日、新たな第20期中央政治局常務委員7人を選出した。序列2位になった李強氏(写真)が2023年3月の全人代で首相に就任すると目されている。

中国共産党は23日、新たな第20期中央政治局常務委員7人を選出した。この7人は同党最高級幹部であり、中国を動かす「チャイナセブン」などとも呼ばれる。第19期中央政治局常務委員であり、首相も務めてきた李克強氏は退任した。第20期で初めて常務委員入りして名簿序列では2位とされた李強氏が、2023年3月に開催予定の全国人民代表大会(全人代)で首相(国務院総理)に選出されると目されるようになった。

新華社発表の経歴によれば、李強氏は1959年7月生まれなので、現在は63歳だ。本籍は浙江省・瑞安県で、1976年に同県で一般労働者として働き始めた。この時点では大学で学んだことがなかったが、78年から82年にかけて浙江農業大学寧波(ニンポー)分校で、農業機械について学んでいる。その後は共産党の下部組織である中国共産主義青年団の瑞安県の組織の幹部となり、さらに浙江省政府民政庁などに勤務した。また83年には、中国共産党の幹部教育機関の中央党校から大学院修士号を授与されている。

李強氏は官僚としての地位を向上させていき、2013年には浙江省省長に就任した。香港メディアである香港01は李強氏を「地に足がついた官僚と見なされてきた」と紹介した。、16年には江蘇省に転出して、同省トップである中国共産党同省委員会書記に就任したが、就任後1カ月内に、省内の「末端」に12回も足を運んで調査研究をしたとされる。

中国共産党には、「末端を重視して実践的な仕事をした」ことが高く評価される気風がある。李氏は中国国内および国際的なハイテク関連の発展もよく理解しており、中国で毎年開催されていた中国インターネット博覧会が16年に江蘇省無錫市内で開催された際には、「世界IoT(モノのインターネット)大会」に変更するよう命じ、そのためにイベントに対する国際的関心が高まったとされる。

李氏は16年には党中央政治局委員となり、地方の指導者としては17年に党上海市委員会書記に就任した。香港01によると、李氏は浙江省・江蘇省・上海市の3省市の党あるいは政府のトップを務めた初の人物だ。

中国共産党の20期中央政治局常務委員に選出されたのは、序列順に以下の7人だった。習近平総書記(69)、李強・上海市党委員会書記(63)、趙楽際・党中央規律検査委員会書記(65)、王滬寧・党中央書記局書記(67)、蔡奇・北京市党委員会書記(66)、丁薛祥・党中央弁公庁主任(60)、李希・広東省党委員会書記(66)。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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