2022年4月25日、韓国・ソウル経済は「関係悪化と新型コロナウイルスの影響で日韓間の人的交流が途絶えていたが、次期政権発足後は観光から正常化される」と伝えた。

記事によると、尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領が日本に派遣した政策協議代表団は、両国の観光正常化など人的交流の活性化方案について話し合っている。代表団は東京の駐日韓国文化院で旅行・航空業界に従事する関係者らと昼食懇談会を開き、業界の意見を聴取した。出席者らは、日本人のノービザ観光の再開を韓国政府に建議する一方で、現在両国を訪問する際に計5回受けることになっているPCR検査の緩和と、両国の人的交流の主要路線である金浦～羽田線の運航再開を要請したという。

代表団長を務めた鄭鎮碩（チョン・ジンソク）韓国国会副議長は、懇談会で「日韓間の人的交流の復活は、旅行業界の危機を克服するだけでなく両国の友好関係を回復するためにも必要だ。尹錫悦政権は最も近い隣国である日本と、ポストコロナ時代の交流正常化のシンボルとして往来復活のための制度的基盤を早急に整備するよう努力している」と述べたという。

ただし、記事は「今すぐにコロナ前と同水準にまで観光を正常化するのは難しい」とし、「新政権が発足する5月10日以降、日本側との議論が本格化する」と伝えている。

これを受け、韓国のネット上では「そもそも韓国はいつも友好的だったのに、日本が勝手に始めたこと。観光業界も日本政府にお願いすべき」「日韓関係の悪化は現政権のせいではなく、日本の輸出規制が原因だ」と日本側からのアクションを求める声が上がっている。

また「やっぱりそうだと思った。就任したらすぐに訪日から進めるだろうって」「韓国国民の生活のことなんてこれっぽっちも考えてないんだね」「それより慰安婦や独島（竹島の韓国名）、歴史教科書、強制徴用問題を何とかして！」など尹次期大統領に対する不満の声も目立つ。

その他「この調子じゃ近い将来、独島も日本の手に渡りそう」「どれだけ屈辱的な外交を展開するか楽しみ」と皮肉交じりの声も見られた。（翻訳・編集/松村）