Record China 2022年4月11日(月) 22時20分
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中国メディアの頭条新聞が10日付で「日本人はさらに無気力になっている」とする文章を掲載。ネットユーザーから「まるで私たちの国のよう」との声が上がっている。
同文章はまず、日本経済新聞が3月に発表した世論調査の結果で、日本の経済と技術が「強い」と答えた割合が3年間で17ポイント下がったことに言及。こうした日本人の自信喪失は早くに現れていたとし、2014年の「子ども・若者白書」では調査対象の7カ国中で自己肯定感が最も低かったのが日本(45.8%)だったこと、11年の日米中韓4カ国調査では「自分に満足している」との回答が3.9%で最も低かったことなどを例に挙げ、日本では近年「喪文化」が流行していると説明した。
「喪文化」とは中国の単語で、若者世代が将来を悲観したり無気力になったりすることを表す言葉だ。また、こちらも中国で流行した「躺平」(タンピン。寝そべる。結婚や出産などをしないことを指す)という言葉を用いつつ、「1980年代以降に生まれた日本の若者は『ゆとり世代』などと呼ばれる。バブル崩壊時代に育った彼らに2008年の金融危機が追い打ちをかけ、終身雇用はなくなり、仕事は多くの非正規労働者に取って代わられた」「日本で社会の権力や富を握っていた団塊の世代が次々と引退すると、深刻な少子高齢化が襲ってきた。21年の出生数は前年比で3万人減少する一方、65歳以上の高齢者は全人口の28%を占めた。日本の若者の負担はますます重くなっている」と説明した。
そして、1948年に発表された太宰治の「人間失格」が1990年代以降に流行し始め、2009年に映画化された上、11年には萌(も)え漫画化されたこと、太宰治の名言とされる「生まれて、すみません」が共感を呼び、多数のグッズが出回るに至っていることなどを紹介。インターネット上では「もう頑張りたくない」などの消極的なワードが、文字だけでなく動画やスタンプなどにされ、若者の間で流行していると伝えた。
これに対し、中国のネットユーザーからは「これ本当に日本のこと?書き間違えてない?」「なんだか自分のことを言われているような気がするんだけど」「これって中国のことじゃないか」「中国だって大差ない」「中国も同じでしょ」「結婚や出生率の面では、どこかの国(中国)は日本よりひどいぞ!」「中国の若者の『喪文化』の方がより深刻」といった声が多数上がった。
また、「日本が歩んだ道を、われわれは完全になぞっている」「日本の若者のことよりも、中国の若者の現実を研究してみたら?」「日本『逃げるは恥だが役に立つ』。中国『躺平は恥だが役に立つ』」「結婚したければするし、したくなければしない。誰かと比べる必要はない」「喪もオタクも躺平も良いじゃないか。ただ、他人に迷惑をかけず、自分の能力によってそういう生活を送るというのが前提だけどね」といった声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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