2014年6月2日、参考消息網によると、ベトナムのグエン・タン・ズン首相はこのほど、南シナ海で石油掘削を続けている中国に対し「法的措置を取る準備を進めている」と表明した。タイミングをみて正式に提訴するという。

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シンガポール華字紙・聯合早報が1日伝えたところによると、ズン首相はハノイの首相府で取材に応じ「我々はすでに法的措置を取る準備ができている。現在提訴に最適なタイミングを探っている段階だ」と語った。

南シナ海の領有権問題では、フィリピンが3月、国連海洋法条約に基づき、仲裁裁判所に仲裁請求した。これに対し中国は強い不満を表明。ベトナムがフィリピンにならって提訴することになれば、中越関係が一層の悪化し、経済関係も打撃を受けると予測される。

ズン首相は「世界の海上貿易の3分の2が南シナ海を通過している」と指摘。仮に衝突が起きた場合「世界経済全体に大きな損害が出る。勝者はいない事態となる」と警告した。（翻訳・編集/AA）