佐村河内氏から小保方氏まで、「ニセモノ」が後を絶たない日本社会の現実―華字紙

Record China    2014年4月9日(水) 14時29分

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8日、日本華字紙・中文導報は、「佐村河内氏から小保方さんまで、ニセモノが後を絶たない日本」と題した記事を掲載した。写真は佐村河内氏の事件に関する中国版ツイッターの書き込み。

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2014年4月8日、日本華字紙・中文導報は、「佐村河内氏から小保方さんまで、ニセモノが後を絶たない日本」と題した記事を掲載した。以下はその概要。

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最近、日本では二つの「ニセモノ」事件が発生し、大きな騒動になっている。それらは「日本の誇り」が「日本の恥」になった事件だ。一つは「日本のベートーベン」とたたえられ、「絶対音感を持つ聴覚障害者」の作曲家・佐村河内守氏が20年の長きにわたり社会を欺いた事件。もう一つは、新型万能細胞・STAP細胞の作製方法を発見したと発表した理化学研究所(理研)の小保方晴子研究ユニットリーダーにねつ造疑惑が浮上した事件だ。

今年50歳の佐村河内氏は広島出身。聴覚障害がありながら「鬼武者」のゲーム音楽や「交響曲第1番『HIROSHIMA』」などを作曲し、一躍脚光を浴びた。しかし、今年2月に彼の作曲がすべて桐朋学園大学の音楽講師 、新垣隆氏の代作であることが明らかになった。

今年30歳の小保方氏は、今年1月に科学雑誌・ネイチャーに「STAP細胞の開発に世界で初めて成功した」とする論文を発表。「ノーベル賞クラスの発見」と世界中で大騒ぎになった。しかし、その論文に数々の疑惑が浮上し、理研は「画像の捏造(ねつぞう)や改ざんがあった」と認定した。

この2人の出現は、日本社会の基本的な価値観の低下を示している。佐村河内氏は世間から認められたいという欲望と企画能力が結びついて、プロの作曲家に依頼するという新しい創作方法を確立したのかもしれない。小保方氏はSTAP細胞に対する社会の理解や支持が欲しかったのかもしれない。だが、ひとたび「ニセモノ」「捏造」との疑いが持ち上がれば、いかなる理由にも説得力はない。社会は一切同情せず、その名誉は地に堕ちる。

佐村河内氏にしろ小保方氏にしろ、名を上げたのも、名を落としたのもメディアだ。日本ではメディアが英雄を作る。メディアが2人をおだて、持ち上げる。しかし、ひとたびそれが「ニセモノ」だと分かれば、メディアは集団でたたきのめす。

佐村河内氏と小保方氏の存在は、今の日本が英雄神話を求めているものの、それが絶えず崩れ去っていく社会であることを証明している。(翻訳・編集/本郷)

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