<日米韓首脳会談>日米韓それぞれの「計算」と「目的」―中国メディア

Record China    2014年3月27日(木) 12時45分

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27日、解放日報は「無理にもぎ取ったウリは甘くない」と題する記事を掲載した。資料写真。

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2014年3月27日、解放日報は「無理にもぎ取ったウリは甘くない」と題する記事を掲載した。以下はその概要。

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米国の仲介のもと、日米韓は3カ国首脳会談を行った。会談の内容は北朝鮮問題に重点が置かれ、日韓の直接的な問題には言及されなかった。しかし、無理にもぎ取ったウリは甘くない。今回の会談には三者三様の計算と目的があった。

米国にとって日韓はアジア地域における重要な同盟国であり、日韓関係を強化し、日米韓3カ国で中国をけん制することは、アジア・リバランス戦略の重要なポイントである。しかし、近年の冷え込んだ日韓関係は米国を大いに失望させている。

オバマ大統領は4月に日韓訪問を予定しており、米国はここで良好な雰囲気をつくり出したいと考えている。先日、米国の圧力により、安倍首相は河野談話を見直さないと表明。朴大統領はこれを「よろこばしいこと」と評価している。日韓の態度の軟化は、3カ国首脳会談の条件をつくり出した。

今回の会談を通して、米国はまず“ケンカをする兄弟”を対話の席に着かせた。次に、6カ国協議を早期に行うこと、3カ国の防衛担当の局長級会談を行うことに合意した。表面的には、米国は目的を達したようだが、象徴的な意義の方が大きい。オバマ大統領は4月のアジア歴訪の“地ならし”をしただけなのだ。

日本にとっては、外交上の孤立から脱するために、安倍政権は今回の会談を「未来志向の日韓関係の第一歩」とする必要に迫られていた。しかし、安倍首相はこれまでの立場を変えるつもりはないだろう。今回の日本政府の姿勢は、オバマ大統領訪日に備えたその場しのぎであり、日韓関係も「未来志向の第一歩」を踏み出すことは難しいだろう。

韓国からすると、米韓同盟は外交の核である。韓国は米国の「日本との関係を改善せよ」との要求をむげに断るわけにいかない。朴大統領の3カ国首脳会談への出席は、米国の顔を立てた形だ。

人びとを惑わす米国の“アジア・リバランス戦略”は、日韓関係や日中関係だけでなく、自らが絡む日米韓関係をもかき乱した。米国を一日も早く封じ込めてしまわなければ、北東アジアに安息の日は訪れない。(翻訳・編集/北田

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