韓国、日米中3カ国の間で板挟みに=正念場の朴外交、失敗すれば最悪の結果も―韓国メディア

Record China    2014年3月25日(火) 12時24分

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24日、韓国・中央日報によると、韓国の朴槿恵大統領は25日に開催される日米との3カ国首脳会談に先立ち、中国の習近平国家主席と会談。韓国政府が米中両国との関係を同時に維持する用意がある姿勢を示している。資料写真。

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2014年3月24日、韓国・中央日報によると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日に開催される日米との3カ国首脳会談に先立ち、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談。韓国政府が米中両国との関係を同時に維持する用意がある姿勢を示している。中国新聞網が伝えた。

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日韓関係について、韓国は安全保障と歴史問題を分けて考える政策を取り、米韓安保協力と中韓歴史問題協力の「二兎を追う」戦略目標を立てている。

韓国国防研究院のイ・チャンヒョン国際戦略研究室長は23日、「日米韓首脳会談の前に中韓首脳会談を行うのは、これまで歴史問題などで密接な協力関係を保ってきた中国の事前の了解を得るためだ」と分析した。韓国政府は、日米韓首脳会談の参加を決めると同時に、日韓関係において北朝鮮の核などの安全保障問題と、歴史問題とを分けて考える二重路線戦略を決めたという。

イ室長の分析によると、朴大統領と習主席との会談の主要目的は、日米韓による中国包囲網への中国側の懸念を解消することだという。韓国が米国のミサイル防衛システム(MD)への参加を見送り、経済的な対中封鎖網である環太平洋経済連携協定(TPP)への参加も遅らせてきたことも、すべての原因は中国への配慮だった。

日本の右傾化と歴史歪曲は、日米と中国の対立の中で韓国が中立の立場をとる理由を与えている。この問題を通して、韓国は中国との協力関係を強化し、日本に圧力をかけ、素晴らしい効果を挙げている。日本は中国の台頭に反射する形で利益を得ている。中国の影響力が大きくなるほど、日本は米国の支持を受けやすくなる。中国脅威論の存在により、日本は積極的平和主義の旗印の下、集団的自衛権を押し広げている。これも日本が積極的に歴史問題を解決しようとしない大きな背景となっている。

しかし、米国の立場は日本と同じではない。中国を牽制するという点では日本と利益は一致するが、米国は北東アジア戦略の安定を保つため、日韓双方に関係改善を求めている。

各国間に複雑な利害関係が存在するなか、朴大統領はオバマ大統領と安倍首相とともに対話の席に着く。韓国にとって最良の結果は、日韓の歴史問題の矛盾を解決し、米中両国と摩擦を起こさないことだ。

韓国は、日韓関係の改善が中国への圧力にならないよう、局面をコントロールする必要がある。だが、日米韓の協力関係の強化が中国を遠ざけ、日本との歴史問題は何も解決しないという最悪の結果もあり得る。朴大統領の、米韓安保協力と中韓歴史問題協力の同時実現という外交戦略が正念場を迎えている。(翻訳・編集/北田

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