Record China 2014年3月23日(日) 10時47分
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21日、独紙ビルトは記事「これこそが中国がクリミア危機を喜ぶ原因だ」を掲載した。中国は積極的な動きを見せていないが、しかし危機は中国に大きな果実をもたらすと分析している。写真はモスクワ・マネージュ広場のジューコフ元帥像。
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2014年3月21日、独紙ビルトは記事「これこそが中国がクリミア危機を喜ぶ原因だ」を掲載した。22日、環球時報が伝えた。
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クリミア情勢に一歩引いた態度を示しているのが中国だ。「関係各国は冷静な対応を」と呼びかけるばかりで積極的な動きを見せようとはしない。しかし中国の静けさは西側諸国の不安をかき立てることは確かだ。なぜならば中国はウクライナ危機で棚からぼた餅式に多くの利益を得ようとしているからだ。
第一に中国の領土問題。とりわけ尖閣諸島、南シナ海と近年、対立が続いてきた。中国は「寸土も譲らず」と強硬な姿勢を崩していない。もしロシアのクリミア併合に対して欧米が有効な対抗策を見いだせないならば、中国も軍事行動を起こすことにためらいがなくなるだろう。
第二に経済的利益だ。もし欧米がロシアに制裁を科し、ロシアの欧州向けエネルギー輸出が途絶えたとしよう。喜ぶのは中国だ。より低価格でロシアのエネルギーを手に入れることができるからだ。中国はすでにイラン、ミャンマー、北朝鮮などで、この他国の制裁によって安く資源を獲得する戦略に成功している。
おそらくクリミア危機は中国が超大国に成長する契機となるだろう。欧州連合(EU)も米国もロシアの行動を制止することはできなかった。米国の権威失墜は明らかだ。中国メディアは米国がかつての威光を失ったことを嘲笑している。欧米人にとっては耳の痛い話である。(翻訳・編集/KT)
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