2014年3月11日、消息不明のマレーシア航空機に、ウォン・カーウァイ（王家衛）監督の映画「グランド・マスター」で武術指導を務めた鞠坤（ジュー・クン）さんが搭乗していたことが明らかになった。新浪網が伝えた。

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マレーシア航空MH370便は今月8日未明、ベトナム・ホーチミンの管制区域で交信が途絶えた。同機には乗客乗員239人が搭乗しており、うち153人が華人だったと発表されている。

この乗客の中に、ウォン・カーウァイ監督の「グランド・マスター」や、米俳優キアヌ・リーブスの初監督映画「Man of Tai Chi」で武術指導を務めた鞠坤さんがいたことが明らかになった。鞠坤さんは、香港映画界トップのアクション監督として知られ、ハリウッドにも進出しているユエン・ウーピン（袁和平）監督の愛弟子。監督のスポークスマンは11日、「知らせを聞き、非常に落ち着かない思いをしている」とコメントしている。

鞠坤さんの中国版ツイッターを見ると、最終更新日は先月24日。新しい髪型にしたことを写真付きで披露した内容だ。発信地を見るとマレーシアとなっている。

「グランド・マスター」でヒロインを演じたのが女優チャン・ツィイー（章子怡）。11日、自身の中国版ツイッターで、「鞠坤さんは2人の子どものパパ。真面目で誠実、とても努力していた。この悲しい朝、彼のことが目の前に浮かんで消えない。どうか奇跡が起こってほしい」とメッセージを記している。（翻訳・編集/Mathilda）