「毛沢東の遺体は火葬すべき」学者と弁護士による提案書、ネット上から完全に削除される―中国

Record China    2014年3月11日(火) 11時43分

拡大

6日、中国の著名な歴史学者と人権擁護弁護士による「毛沢東の遺体は火葬すべきだ」とする提案書が中国のネット上で発表されたが、直ちに完全削除された。写真は天安門広場にある毛主席紀念堂。

(1 / 2 枚)

2014年3月6日、米華字メディア・多維新聞によると、「毛沢東の遺体は火葬すべきだ」との専門家による意見書が中国のインターネット上に発表されたが、直ちに削除された。

その他の写真

中国の著名な歴史学者・章立凡(ジャン・リーファン)氏は6日、自身のブログに人権擁護弁護士の浦志強(プー・ジーチアン)氏と共同で作成した「故人の生前の意思を尊重することについて、毛沢東の遺体の火葬実施と埋葬の提案」を発表。毛沢東の生前の意思を尊重して、遺体を火葬するよう政府に求めた。火葬後、遺骨と遺灰は家族に渡して毛沢東の故郷に埋葬させ、現在遺体が安置されている毛主席紀念堂は「中国文化大革命博物館」として使用するよう訴えた。章氏らは北京で開催中の両会(全国人民代表大会と中国政治協商会議)に同提案が提出されることを希望している。

この提案書の内容は中国の学者らによってネット上に拡散されたが、直ちにすべてが削除された。提案書では「1956年に毛沢東自らが火葬を提唱している。死後37年が過ぎているにもかかわらず、政治的理由からその遺体をいつまでも水晶の棺に入れたまま長期にわたって公開するのは非文明的、非人道的行為だ」と批判。毛主席紀念堂が国家の貧窮時に莫大な予算と人員を投じて建てられ、その維持費や運営費、職員配置などの経費や人事が今もすべて非公開になっていると指摘した。

さらに同提案書は、「毛沢東は建国時の民主憲政の誓いを破り、権力、経済、思想の独占を画策。個人独裁と個人崇拝を確立し、階級闘争と政治闘争を繰り返した結果、『大躍進』や『文化大革命』という厄災を生んだ。だが、中国共産党政府は毛沢東の歴史評価についての見直しを避けている」と痛烈に批判している。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携