Record China 2020年9月15日(火) 20時40分
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新型コロナウイルスの影響による一斉閉鎖を経て、今年7月に全面再開した中国の映画館が、14日には興行収入が50億元(約776億円)を突破している。
映画業界にとって1年で最も集客が見込めるのが旧正月の春節シーズンだが、今年の中国では同シーズンに映画館の一斉閉鎖を実施。それから半年を経た7月20日、やっと再開にこぎ着けている。
映画情報サイト「猫眼電影」は14日、最新データを公開し、全国の映画館での興行収入が50億元を突破したと発表。観客数は1億4000万人に達したことも同時に発表している。
興行収入トップは、8月21日に封切られた中国映画「八佰」で、14日現在で26億7900万元(約416億円)に。昨年の上海国際映画祭で急きょ上映中止にもなった同作はこれまで、さまざまな話題を提供してきたことでも注目され、再開後の興行収入の半分を支えるヒット作となっている。2位は人気の若手女優リー・イートン(李一桐)主演のラブロマンス映画「我在時間尽頭等你」、3位は米英合作のサスペンス映画「TENET テネット」だった。
4位は、映画館再開と同時に公開された「ハリー・ポッター」シリーズ第1作の「ハリー・ポッターと賢者の石」で、中国で18年ぶりの再上映が好評を集め、1億9100万元(約29億6000万円)、今月11日から公開されているディズニー最新作「ムーラン」は興行収入1億7000万元(約26億円)で5位に入っている。
10月初めには国慶節(建国記念日)があり、今年は8連休となっている。ジャッキー・チェン(成龍)最新作の「急先鋒」など話題作が公開を控えているが、IMAXチャイナの陳遠鵬(チェン・ユエンポン)CEOは中国メディアの取材に対し、現在は昨年同期の半分まで興行収入が戻ってきているとコメント。昨年の国慶節シーズンの興行収入は47億元(約730億円)だったが、これに迫る数字も期待できると語っている。(Mathilda)
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