2014年2月11日、韓国の野党、正義党の招きを受けて韓国を訪問している村山富市元首相は、「日本軍慰安婦おばあさん作品展示会」を見学し、元慰安婦たちと面会した。韓国・聯合ニュースが伝えた。

【その他の写真】

村山氏は元慰安婦たちに「とてもお若く見える。いつまでもお元気で」と言葉を掛けた。元慰安婦の女性は「日本は私たちを他の国に連行して慰安婦にした。私たちに謝罪して賠償しなければならない」と話した。通訳を通して話を聞いた村山氏は、それに対して返答しなかった。

元慰安婦たちは2004年に死亡した元慰安婦のキム・スンドクさんが描いた「咲かなかった花」という絵を村山氏に贈った。正義党の議員によると、村山氏は作品の鑑賞中、ため息をついていたという。

村山氏は正義党の議員との懇談会で、日韓がなぜ今の状況に陥ったのかを考えたとして「両国には多くの共通点がある。互いに信頼できるように心を落ち着けて対話してほしい」と述べた。　

正義党のシム・サンジョン代表は、安倍内閣の閣僚や右翼政治家は、日本帝国主義の植民地統治や侵略戦争の反省を見せていないことを懸念していると述べ、今回の村山氏の訪韓によって村山談話の歴史的意義を再認識してほしいと語った。

村山氏は12日、韓国の国会で講演し、13日にはチョン・ホンウォン首相と会談し、故金大中（キム・デジュン）元大統領の李姫鎬（イ・ヒホ）夫人とも面会する予定。（翻訳・編集/岡本悠馬）