日韓共同歴史教科書は「天に登るより困難」―韓国紙

Record China    2013年11月21日(木) 19時7分

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20日、韓国紙・朝鮮日報の中国語版ウェブサイトは、「日韓共同歴史教科書は天に登るより困難」と題する社説を掲載した。写真は05年、日中韓が共同編集した歴史教科書の中国語版。

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2013年11月20日、韓国紙・朝鮮日報の中国語版ウェブサイトは、「日韓共同歴史教科書は天に登るより困難」と題する社説を掲載した。

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日本の下村博文文部科学相は18日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が日本・韓国・中国の3カ国共同による歴史教科書作成を提案したことについて、「大歓迎だ」とコメントした。朴大統領が14日にこの意向を初めて明らかにした際には、菅義偉官房長官は否定的な見解を示していた。わずか4日で、日本政府の立場は変わったことになる。

日本政府が方針を変更した本当の理由は知る由もない。米国は先ごろ、「日本は韓国との関係において処理すべき案件は処理しなければなない」と公に促した。朴大統領の今回の提案は首脳会談につながるものであり、首脳会談が行われれば、日本が歴史問題に対する態度を改めたと世界にアピールできる好機だと、日本政府は考えているのかもしれない。

韓国と日本は2001年、当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小泉純一郎首相の首脳会談で「日韓歴史共同研究委員会」の立ち上げに合意。委員会の活動は2010年まで続き、古代と中近世、近現代に関する2回の報告書がまとめられた。しかしさまざまなテーマにおいて両国の研究者間に見解の相違があったことから、報告書には両国研究者の論文が同時に掲載され、意見や解説は不一致のままだった。こうした状況であるから、さらに中国を加えた3カ国では歴史問題に対する隔たりは一層大きなものとなるであろう。

ドイツはフランス、ポーランドとそれぞれ共同で歴史教科書を編集した。それが可能であったのは、戦後に東西に分裂したドイツが、隣国から国際的地位を認めてもらうには、過去の侵略の歴史を痛切に反省しなければならないという切迫感があったためである。フランスとドイツは2006年から高校で共通の歴史教科書を採用している。この教科書は両国政府と研究者が30年以上もの協議の末に共同で編さんしたものだ。ドイツとポーランドも1951年に両国の研究者らによる歴史教科書研究所を設立し、2008年から共同で編集作業に着手している。

現在の韓国と日本の状況はどうであろうか?韓国の朴大統領は19日、中国の楊潔チ(ヤン・ジエチー、チは竹かんむりに褫のつくり)国務委員との会談で、中国側の安重根記念碑設置に期待を示した。これを受けた日本の菅義偉官房長官は「日本では安重根は犯罪者だ」との見解を示し、安倍晋三首相も「伊藤博文は人々に尊敬された偉大な人物。日韓両国は互いに尊重し合うべき」と述べている。このような中、3カ国が歴史教科書の共同編集について話し合ったとしても、状況はさらに悪化するだけだろう。(翻訳・編集/NY)

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