フィリピンへの支援金、中国政府とキム・ヨナが同額=少なすぎると話題に

Record China    2013年11月15日(金) 14時6分

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15日、台風30号による被害を受けたフィリピン。死者数は1万人を超えるともみられている。写真は中国の硬貨。

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2013年11月15日、台風30号による被害を受けたフィリピン。死者数は1万人を超えるともみられている。

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これに対し中国政府は10万ドル(約1000万円)の義援金提供を発表したところ、 あまりに少なすぎる、南シナ海問題でもめていることへの意趣返しかなどと国際社会から批判されている。

ちなみに支援金の拠出額をざっと調べてみると、

米国:2000万ドル(約20億円)

英国:1600万ドル(約16億円)

オーストラリア:940万ドル(約9億4000万円)

カナダ:500万ドル(約5億円)

韓国:500万ドル(約5億円)

中国:10万ドル(約1000万円)

キム・ヨナ:10万ドル(約1000万円)」

といった具合。

14日、中国はさらに1000万元(約1億6000万円)相当の物資提供を発表した。同日の中国外交部定例記者会見では「追加援助を決めた理由はなんですか?(国際社会にたたかれたからでしょ)」という心の声が聞こえてくる嫌みな質問も飛びだした。

報道官は「援助額の多寡は被害の展開によって調整、変化するものだ。あなたも記憶されているだろうが、私はフィリピンへの援助、物資提供は1回限りだなどとは行ったことはない」と反論。文字面かもちょっとイラッとしているのが伝わってくる内容だ。

▼おまけ:中華民族の義侠心という伝統的美徳

この定例記者会見では、日本で川におぼれている子どもを助け表彰された中国人留学生・厳俊(イエン・ジュン)さんについての質疑もあったので、ついでにご紹介。

中国人留学生・厳俊さんが勇敢にもおぼれた子どもを救った事績は、中華民族の義侠心という伝統的美徳を示すものとなった。在日本中国大使館も間もなく、厳俊さんの表彰式典を行い、表彰状を渡す。我々は救われた日本の子どもが健康に成長し、将来、日中友好に貢献することを期待する。

■筆者プロフィール:高口康太(たかぐち・こうた)

翻訳家、ライター。豊富な中国経験を活かし、海外の視点ではなく中国の論理を理解した上でその問題点を浮き上がらせることに定評がある。独自の切り口で中国と新興国を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。

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