2013年11月12日、台湾のアカデミー賞こと金馬奨の審査員団による記者会見が行われ、審査委員長のアン・リー（李安）監督や中国の女優リー・ビンビン（李冰冰）が出席した。聯合報が伝えた。

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今年は米アカデミー賞で、自身2度目の監督賞（「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」）を受賞したリー監督。故郷・台湾最大の映画イベントのため、前日11日にニューヨークから台湾入りした。今回で50回目の節目を迎える金馬奨のため、初めて審査委員長を務めることになった。過去に金馬奨で数々の賞に輝いたリー監督だけに、「たくさんの賞をくれたから、貢献しないわけにいかない」と、大役を引き受けた理由をユーモアを交えて語った。

今月23日の授賞式までに、1日4作品を観るハードスケジュールが控える。しかし大量の映画を観ることについては、職業柄まったく負担に思わないという。金馬奨は欧米の映画祭とは違ってカテゴリー分けが少なく、長編や短編、商業映画や文芸作品などが、同じステージで戦うことになる。「あいまいな部分が面白い」と語るリー監督は、「金馬奨は中華圏の映画祭の中で、最も支持されるべき映画賞だ」と台湾びいきも含め話している。

監督の次男の李淳（リー・ジュン）は俳優の道へ進み、リュック・ベッソン監督の最新作「Lucy」に出演。先月、同作は台北市でロケを行い、李淳の姿も見られ話題になったばかりだ。愛息子についてリー監督は、「彼は僕と同じでとても聞き分けがよく、真面目な男。今後ともどうぞよろしく」と、メディアの前で手を合わせるゼスチャーも見せ、父親の顔で語っていた。（翻訳・編集/Mathilda）