天然ガスの長期的不足、中国の大気汚染を加速=石炭依存が続く―海外メディア

Record China    2013年11月3日(日) 9時48分

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29日、中国政府が進めている石炭による暖房を廃止する計画が長期的な天然ガス不足で危うくなっている。写真は13年1月の山東省徳州市。

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2013年10月29日、ロイターによると、中国政府が進めている石炭による暖房を廃止する計画が長期的な天然ガス不足で危うくなっている。この冬は“窒息するほど”深刻な大気汚染が生じる可能性もあるという。31日付で環球時報が伝えた。

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中国では天然ガスを使用した暖房への移行は大気汚染からの脱却に不可欠と見なされているが、中国国内の天然ガス産出量では供給量がまったく足りていない。北京などの大都市で天然ガスを供給することは可能かもしれないが、北部全般の都市にまで供給を拡大するのは難しいと専門家は指摘している。

中国政府はガス火力発電所の建設を禁じてまで天然ガスの供給を確保しようとしているが、多くの家庭がガス暖房に交換していることによりガス不足は昨年よりも10%増加してしまっている。2015年には天然ガス使用量は2010年の倍以上にあたる2300億立方メートルに達するとみられるが、中国のガス産出量や効率の悪いパイプラインと貯蔵能力に失望の声が高まっており、輸入に頼るほかない状況に陥りつつあるともに、問題は拡大し続けている。

中国は天然ガスの使用を促進しているものの、石炭は依然として電力需要を満たす主要なエネルギーとなっている。中国石油天然ガス集団(CNPC)の責任者は、天然ガスに対応した設備を作るのは数年で可能だが、米国のように国全体で天然ガスを使うようになるには数十年はかかると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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