天安門の車両突入事件、ネット「背景があるはず」=当局は書き込み削除に大忙し―米メディア

Record China    2013年10月31日(木) 16時40分

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31日、米ウォール・ストリート・ジャーナル中国語サイトによると、中国当局は30日に天安門の車両突入事件をテロ攻撃と断定した後、関連部門はインターネットの書き込み削除の作業に追われている。写真は中国のネットに掲載された事件の関連写真。

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2013年10月31日、米ウォール・ストリート・ジャーナル中国語サイトによると、中国当局は30日に天安門の車両突入事件をテロ攻撃と断定した後、関連部門はインターネットの書き込み削除の作業に追われている。

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新疆ウイグル自治区はイスラム教徒のウイグル族が多く住んでいるが、過去数十年で中国からの独立分離を主張する組織の者による過激な活動がたびたび発生している。ところが首都北京での過激な活動は、90年代末以降で初めて。新疆ウイグル自治区ではウイグル族と漢族の間で衝突が起きており、2009年には同自治区のウルムチ市で200人近くが死亡する衝突事件が発生している。

中国のインターネット審査部門が、天安門で起きた今回の事件に関連する書き込みを削除しているのは、北京で民族間の緊張を回避するためだと米ウォール・ストリート・ジャーナル中国語サイトは指摘している。これに関連して、米ウォール・ストリート・ジャーナルの新浪ミニブログアカウントでは10分間で15件の評論が削除されたという。削除されていないものはいずれも民族問題に言及していない評論だった。

多くの人は政府に対しテロを徹底的にたたくべきだと求めているが、一方で疑問を投げかける人もいる。あるネットユーザーは「家族を連れて行った自殺テロには背景が存在するのかもしれない」と表面だけにとらわれないよう指摘し、またあるユーザーは「一部のウイグル族の人は民族全体を代表していない。この事件がきっかけでウイグル族を見る目に色眼鏡をかけるべきではない」と呼びかけている。(翻訳・編集/内山

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