天安門の車両突進、当局が無断での報道を禁止=香港・仏記者8人が拘束される―香港メディア

Record China    2013年10月29日(火) 13時55分

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28日、北米の華字ニュースサイト・多維新聞は、北京市の天安門前で起きたジープの突進事故について、香港メディアの報道を引用し、6人の香港人記者が身柄を拘束されたと報道した。

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2013年10月28日、北米の華字ニュースサイト・多維新聞は、北京市の天安門前で起きたジープの突進事故について、香港メディアの報道を引用し、6人の香港人記者が身柄を拘束されたと報道した。

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28日正午すぎ、1台のジープが天安門前の路上で通行人に向かって突進し、金水橋の柵に激突後炎上した。これにより、現在までに5人の死者と38人の負傷者が確認されている。香港メディアによると、突発的に起きた事故に加え、事故現場は北京市の心臓部ということもあり、当局は報道を規制。当局は無許可の報道を禁じたため、香港人記者と外国記者数人が身柄を拘束される事態が発生した。

現場に居合わせた人の証言によると、28日には6人の香港人記者が事故の取材が原因で15分間にわたり身柄を拘束された。さらに、仏AFP通信は同社の記者2人が現場に接近した際に短時間の拘束を受け、撮影した写真を強制的に削除されたと報じている。道路の封鎖はすぐに解かれたが、その後も私服警官らは金水橋付近をパトロールし、現場に近づく人を見かけるたびに事情聴取を行っていたという。

同案件の報道に関しては、「当局が各メディアに対しトップニュースとして扱わないよう指導。さらに、トップページでの表示時間を短くするよう求めた」と報じるメディアも。さらに、無断で内容の加筆や写真・動画の掲載及びタイトルの変更を禁じ、ネットユーザーの反応に留意するようメディアに通告したという。中国本土での関連ニュースは、国営メディア・新華社通信の記事を転載したものばかりで、タイトルもほぼ統一されていた。

中国本土のミニブログでは、「自動車衝突」や「焼身自殺」といったキーワードの検索が制限されている。このほか、報道では、31年前の1982年1月10日にも天安門で、当時23歳の女性タクシー運転手がタクシーで暴走し、5人が死亡、19人が負傷する事件があったと伝えた。31年前の事件は不満を訴えるために運転手が起こしたものとされ、約1カ月後に死刑となったが、多維新聞は「今回の案件は31年前の事件と類似している」と紹介した。(翻訳・編集/内山

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