行き詰まる中国の愛国ビジネス、愛国サイトが経営困難―英誌

Record China    2013年10月22日(火) 8時31分

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18日、中国の愛国ニュース・コミュニティーサイト「四月網」が経営困難に陥っている。写真は中国で売られている愛国Tシャツ。

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2013年10月18日、英誌・エコノミストによると、中国の愛国ニュース・コミュニティーサイト「四月網」が経営困難に陥っている。BBC中国版サイトが伝えた。

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前身が「Anti−CNN.com」の「四月網」は、「西側メディアの偏向報道を批判するため立ちあがった中国の愛国青年たち」によって2008年に設立された。このサイトの元従業員によると、アクセス数は失望するほどの数字しかなく、収入も激減。大口スポンサーも撤退し、経営困難に陥っているという。

今年9月、このサイトの従業員10人が給与保全を求めて裁判所に訴えた。当初は20数人の従業員を雇用し、1000平方メートルの巨大な事務所を北京市内に開いた「四月網」だが、現在は会計士1人を残すのみ。

だが、サイト開設者の饒瑾(ラオ・ジン)氏はこれを否定。「四月網」は2011年2月、米国のハンツマン駐中国大使(当時)が北京の王府井でのジャスミン革命集会に姿を見せた映像をサイト上で公開し、国内外で大反響を呼んだ。しかし、この映像へのアクセス数は多かったが、サイトの収入にはつながっていないようだ。元従業員は「広告収入が最も多かったのは今年8月で、1カ月に1万7000元(約27万2000円)ほどだった」と話しているが、饒氏はこれについても「経営状況は正常で、財政的にも落ち着いている」と真っ向から否定。さらに「どの企業も設立当初にはさまざまな困難に直面するものだ」と語っている。

前述のハンツマン前駐中国大使の映像をとらえた唐傑(タン・ジエ)氏は「四月網」設立当初からの熱心な支持者だったが、ハンツマン前大使に対する饒氏の態度が「温厚すぎる」との理由で「四月網」を離れた。同サイトの元編集長・胡亦南(フー・イーナン)氏も、「イデオロギーを用いたビジネスモデルは前例がない。だからといって必ずしも将来出現するとは限らない」と悲観的なコメントを残している。(翻訳・編集/本郷)

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