迷惑チラシが少ない日本の街並み、広告の規範化ですっきり―中国メディア

Record China    2013年10月1日(火) 21時40分

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29日、電柱などの公共設備に貼られる広告は迷惑チラシとも呼ばれ、都市の美観を損なうばかりか、有害な情報が拡散するリスクもあり、多くの都市が頭を抱える問題となっている。

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2013年9月29日、電柱などの公共設備に貼られる広告は迷惑チラシとも呼ばれ、都市の美観を損なうばかりか、有害な情報が拡散するリスクもあり、多くの都市が頭を抱える問題となっている。日本の東京などの都市では、繁華街であれ、狭い路地であれ、電柱に迷惑チラシがびっしり貼られているということは少ない。もちろん日本でも広告は貼られているが、それらはいずれも規範化されている。日本の街で見かけるチラシには、一体どのような物があるのだろうか?人民網が伝えた。

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近代の都市建設において、電線の地中化は基本的な要求となっているが、日本の多くの住宅街では改造工事が難しいため、道の両脇には電柱が立ち並んでいる。こうした光景は日本のマンガ作品などで良く描かれ、日本らしい風景の1つとなっており、中には電柱と電線が密集する街の風景が特に好きという人もいる。ただしこれはもちろん、「きれいである」ということが前提だ。雑多ではあるが不潔ではない。もし派手な色使いの汚れたチラシが貼られていたら、美観も何もあったものではない。

迷惑チラシはコストが低く、伝わる範囲が広いため、多くの都市で強い生命力を持っている。日本では、このような迷惑チラシを含む屋外広告について詳細な法律を定めており、各自治体も具体的な管理条例を制定している。例えば東京都では、橋や道路設備、送電設備、郵便ポストなどに広告物を表示してはならないと定められており、違反した場合は罰金を科せられる。有害な情報の掲載についての管理はより厳格で、宮城県や山口県ではポルノ広告を設置した場合、最高100万円の罰金となる。

こうした厳しい規則のほか、合理的な管理も日本の迷惑チラシ減少に一役買っている。企業、団体、個人はいずれも情報発信のニーズを持っているが、メディアに広告を出す必要がない、あるいはその経済力がないという団体や個人もいる。各コミュニティはこのような人のために、規定の場所に掲示板を設置している。電柱に広告を掲載する団体・個人は、管理部門に申請を提出し、広告の内容・規格を詳しく説明する必要がある。東京都の管理部門は広告料金について明確な規定を設けており、例えば電柱や街灯に広告を掲載する場合は年間費が決まっている。

このほか、生活情報系のウェブサイトや豊富なテレビ番組、地域刊行物により、市民は様々な情報を便利に手に入れることができ、迷惑チラシのニーズ減少につながっている。

もちろん、日本の街にも広告は貼られている。日本で見られる広告は大きく分けて次の数種類だ。

(1)行政部門・機関が掲載する公共広告。「交通ルールを守りましょう」「環境にやさしく」「街をきれいに」など。

(2)コミュニティの管理部門や社会団体が掲示板に設置する広告。イベントの告知やコンテストの参加者募集など。

(3)電柱や街灯柱に貼られる広告。不動産の賃貸情報が多い。電柱が汚れるのを防ぐため、このような広告の多くはそのまま貼られるのではなく、紙袋に入れ、紙袋の一部を電柱などに取り付け、必要な人が中から取るという形式になっている。

日本の例からも、都市環境の美化は系統的なプロジェクトであり、対応する法律および行政管理が必要であると共に、市民に便宜を図るための公共施設・措置が必要であることがわかる。もちろん、国民一人ひとりのモラルも重要だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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