『毛沢東語録』が再出版、「毛沢東否定で明日はもっとよくなる」意見多いなか―中国

Record China    2013年10月1日(火) 6時20分

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28日、かつて「聖書」に次ぐ出版部数を誇った「毛主席語録」が再び中国で書店に並ぶ日が訪れようとしている。

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2013年9月28日、英紙・ガーディアンによると、かつて「聖書」に次ぐ出版部数を誇った「毛主席語録」(毛沢東語録)が再び中国で書店に並ぶ日が訪れようとしている。毛沢東生誕120周年を記念した「新版・毛主席語録」が11月に出版される

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文化大革命の時代を生きた人々にとって、この赤いビニール表紙の「毛語録」は聖書同然だった。1964年に第1版が出版。30章構成で、366項目の語録を収録したが、翌年出版された第2版で427項目に内容が増やされた。

新版の編集責任者である軍事科学院の陳宇(チェン・ユー)氏は、「語録を再出版することは論語を再出版するのと似たようなもので、特別な政治的意図があるわけではない」と話している。

しかし、ネット上では「語録を論語と一律に扱うべきではない」との見方が広がっている。中国の新指導者・習近平(シー・ジンピン)国家主席は精神の健全化を奨励する「批判と自己批判」や、「大衆路線」、「党内整風」など、たびたび毛沢東思想の典型的言葉を引用していることが指摘されている。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストも「習主席が延安に倣った政治の健全化を図ろうとしている」と伝えている。香港城市大学の政治学者・鄭宇碩(ジョン・ユーシュオ)氏はガーディアン紙の取材に「これは習主席の指示によるものではないかもしれないが、習主席の後押しはあるだろう」と指摘している。

また、歴史学者の章立凡(ジャン・リーファン)氏は「習主席は毛沢東の政治を再現しようとしているのではなく、政治姿勢を示しているだけだ」とするが、あるアンケート調査では80%の人が「毛沢東を否定することで、明日はもっと良くなる」と回答したという。(翻訳・編集/岡田)

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