中国の国内旅行でツアーガイドの横暴な態度が問題となって久しいが、中国新聞網の8日付報道によると、遼寧省大連市の某旅行会社が主催する日帰りバスツアーの男性ガイドが、客に暴言を吐いたりする動画がSNS上に投稿された問題で、同市の文化・観光局は7日、専門のチームを立ち上げて調査を開始すると発表。市民からの情報提供も呼び掛けた。

動画によると、男性ガイドはツアーが始まると、客に対し、ツアー代金にはバス代、運転士代、燃料代、保険代、ガイド代は含まれるが、食事代20元（約311円）と観光代は別料金であること、訪れる観光スポット4カ所のうち、1カ所だけ見学する場合は280元（約4357円）、3カ所なら430元、4カ所なら530元であること、見学しない場合は外で待たなければならないこと、見学も外で待つこともしない場合は置き去りにすることなどを告げた。

男性ガイドは、観光はせず食事だけすることを決めた客に対し、スマホ決済で「100元分決済してお釣りの80元を返金する」としながら返金に応じず、追加で200元を払って観光スポットを見学するよう強引に勧めるなどし、さらに「文句があるなら110番すればいい」「人を殴れば違法だが、そうでなければとっくに殴ってる」と言うなどしたという。（翻訳・編集/柳川）