Record China 2019年12月19日(木) 15時30分
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QRコードの開発者であるデンソーウェーブの原昌宏氏が13日、都内で中国メディアの取材を受け、日本よりも中国でQRコードが普及している現状について語った。
QRコードの開発者であるデンソーウェーブの原昌宏氏が13日、都内で中国メディアの取材を受け、日本よりも中国でQRコードが普及している現状について語った。18日付で、中国の映像メディア・梨視頻が伝えた。
QRコードは同社が1994年に発表。「バーコードよりも多くの情報を一度に読み取れるコードがほしい」というニーズから生まれたという。コードはあってもインフラが整っていなければ使えないということで特許をオープンに。日本でも徐々に普及していったが、中国では近年、スマートフォンの普及に伴い「微信支付(WeChat Pay)」「支付宝(Alipay)」といった電子決済の手段として爆発的に広まった。
原氏はインタビューで「産業的にはうまくいくと思っていたが、一般市民が使うことは考えていなかったし、お金のやり取りをするということは全然考えていなかった」と語った。また、中国で普及していることは「うれしい」と語り、「(中国では)一つのアプリで(どこでも支払いが)できる。日本だといくつもアプリを入れなきゃいけなくて、どれがどれか分からなくなっている」とした。
このほか、日本での普及が中国よりも進んでいないことについて「日本は(QRコード決済の)手数料が高かった」「日本では年寄りの人がスマホを使うのが難しいというのがあって、それを中国ではどう解決しているのか知りたい」などとも語った。
QRコード決済が生活に浸透している中国のネットユーザーからは、開発者である原氏に「人類のためになる発明をありがとうございます」「あなたの聡明さに感謝」など、感謝を表す言葉が相次いだほか、「QRコードを日本人が発明したって初めて知った」と驚きの声も上がった。
また、原氏の疑問については、「中国ではお金に関わることは老人も子どもも必死になる」「教えれば年寄りもできる。うちではみんなできるよ」という声がある一方、「解決はしていない。年寄りを無視しているだけ」という声も多くの共感を集めていた。
このほか、「青は藍より出でて藍より青し(弟子が師よりも優れること)」とのコメントも少なくなかった。(翻訳・編集/北田)
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