中国でここ10年値上りしていない8つのもの―中国メディア

Record China    2013年9月9日(月) 8時10分

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6日、物価の上昇が続いている中国でここ10年値上がりしていないものがある。

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2013年9月6日、物価の上昇が続いている中国でここ10年値上がりしていないものがある。

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1.宝くじ。2元で500万元の夢

市民は「2元(約32円)の宝くじは値上りしていない。急いで買うべきだ」と語る。もっとも「宝くじは値上りしていないが、今では500万元(約8000万円)当選したとしても、税金を払った後では大都市でちょっと良い家を買ったらなくなってしまう」と嘆く市民もいる。

2.新聞。1元でますます「重く」

紙価格の値上りに伴い、一部の新聞は値上げを行っている。しかし10年前とかわらず1元(約16円)のままの新聞も少なくない。

ある新聞の忠実な読者である王さんによると、10年前と比べて新聞はカラーページや版面が増えたのに、値段は昔と変わらず1元だという。重さを増した新聞を買うたびに嬉しさを感じるという。

3.路線バス。利用回数が多いと割引に

路線バスが値上りしていないのは、多くの市民が認めるところだ。例えば今年1月1日から、広州で始まった公共交通の新たな優遇方案によると、バスや地下鉄を15回利用すると4割引きとなり、従来2〜6元(約32〜96円)だった快速路線バス(BRT)料金は、全行程2元に統一された。

広州の路線バス料金は14年も値上りをしていない。14年前もバス乗車料金は2元だったが、当時はガソリンがまだ1リットル1元の時代だった。14年後の現在では、93号(ガソリン種類の一種)のガソリンでも1リットル6.8元(約109円)に値上りしている。

4.公園。無料の公園が増加。

越秀公園、流花湖公園などでは、体操をする高齢者やのんびりと遊ぶ家族連れの姿があちこちで見られる。公園の無料開放は市民に自然と親しむ場を提供している。

現在では、211カ所ある公園のうち、広州の無料公園は168カ所で、公園全体の80%を占める。10年前には無料の公園は数えるほどだった。

5.食品。袋詰めの酢は今でも1元。

10月、食品や住宅価格の値上りが物価上昇の主な要因となっているが、値上りしていない食品もある。

袋詰めの醤油や料理酒、塩などは10年前同様、1袋1〜1.2元(約16〜19円)程度だ。

各地で懐かしさにかられたインターネット利用者が子供の頃に食べたお菓子などを探し出し、10年以来、値上りしていないものを数多く発見した。NOYOKIキャンディーは今でも1本0.5元(約8円)、小浣熊(アライグマ)のスナックはずっと1袋1元、海碧サイダーも1本1元のままだ。

6.電子製品

コンピューターやカメラ、携帯電話といった電子製品はここ10年来、値下がりが激しい。華南師範大学の陳氏は最近、超薄型ノートPCを購入したが「重さ1.4キロで3000元(約4万8000円)程度」と非常にお買い得だ。

陳氏が15年前に買ったデスクトップ型のコンピューターは当時最新のインテルのペンティアムプロセッサを採用していた。同コンピューターは2万元(約32万円)以上したという。

7.電話の通話料、ネット接続料金。半額ほどに。

今年から、携帯電話による長距離通話料が値下がりした。携帯電話で長距離電話を利用する時には現在は徴収されている現地通話料がなくなり、1分あたりの通話料が0.4〜0.6元(約6.4〜9.6円)ほど安くなる。

劉さんによると、10年前に広州に来たばかりのころの携帯電話の通話料は1分あたり0.4元で、受ける方にも料金が発生した。現在では様々なプランが選択可能なだけでなく、掛ける側にしか料金が発生せず、通信費は半額程度になったという。

10年前、ネットカフェは1時間4元(約64円)かかったが、今では最も安いネットカフェでは1時間わずか0.5元(約8円)しかかからない。自宅でのネット接続も1カ月で70〜80元(約1120〜1280円)程度だ。

8.自動車。一般家庭に普及。

10年前、自動車はぜいたく品で、多くの中国人にとって手が届かないものだった。運転手の関さんによると、10年前にはフォルクスワーゲン(VW)のサンタナが約18万元(約288万円)もし、当時は車を所有するのはすごいことだった。「車に割引価格なんてなかったし、全国で同じだった」。

中国のWTO加盟に伴い、こうした価格も2003年から値崩れし始めた。WTO加盟で新車が次々と発売され、価格の原理がはたらき、メーカー側は固定価格を維持できず、市場のニーズに合わせて調整しなければならなくなったのだろう。現在ではサンタナは7〜8万元(約112〜128万円)で、一般のサラリーマン家庭でも手が届く。

2000年当時と比べると、道路を走る車にどういった変化があるのだろう。VWのサンタナ、ジェッタ、シトロエンの「富康」(ZX)が従来の主な3車種だったが、現在では海馬の福美来(Family)、ビュイックの凱越(エクセル)、ヒュンダイの伊蘭(エラントラ)が主な3車種となっている。現在ではコンパクトカーは10万元(約160万円)以下、ミドルクラスでも10〜20万元(約160〜320万円)で購入できる。(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/TF)

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