女性の就活に立ちはだかる外見差別、懸命な努力で突破する―中国メディア

Record China    2013年8月23日(金) 19時0分

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21日、中国の雇用市場における女性の外見特徴に対する明らかな差別という現象について、華中科技大学管理学院の江求川氏、張克中氏は論文を提出した。写真は化粧をする北京在住の女性。

2013年8月21日、中国の雇用市場における女性の外見特徴に対する明らかな差別という現象について、華中科技大学管理学院の江求川(ジアン・チウチュワン)氏、張克中(ジャン・カージョン)氏は論文を提出した。複雑な数学的計算で証明したのは、女性の身長が1cm高くなるにつれ、その収入は1.5%〜2.2%向上する。また、太り気味の女性は、収入や就職状況で明らかなマイナスの影響があり、太り気味の女性の就職可能性は8%〜10%低くなるという。(季刊雑誌「経済学」)中国青年報が伝えた。

この研究結果に同意しない人はいても、この論文で指摘された社会現象は否定できないだろう。この容貌や外見の差別にどのように対処するかは、現実的な問題だ。

容貌や外見に対する差別に直面すると、不満を並び立て世の中の不公平を嘆くものや、努力によって現状を変えようとするものがある。だが、社会や人の気持ちが変えられないなら、自分の容貌や外見を変えて、整形して社会の外見による人物判断に迎合するしかない。聞いたところでは、ある近隣国では芸能人だけでなく一般人も整形しなければならず、ミスコンテストや就活には男女ともに似たような美女、美男ばかりが並ぶそうだ。

だが、整形により収入が増えたり、尊重されるようになったりしたとしても、その効果はほんの短い間でしかなく、なかにはこのことで傷つけられる人もいる。あまり得策とは言えない。

容貌や外見に対する差別に対応する最良の方法としては、もちろん「実力を整形」することだ。つまりは自分の能力を養成し、成長させ、拡張することによって、報酬を増やすだけでなく尊重や成功をも手に入れることができる。その成功はまねできないが、自分の能力で収入を増やそうとする人は多数派でひとつのルールのようになっており、唯一、他人や社会からの影響を受けないものだ。現在、このやり方で最も良い手本となっているのは、バドミントン女子の新世界チャンピオンであるタイ出身のラチャノック・インタノン選手だ。

ラチャノック選手は平凡な外見で身長は競技スポーツの世界では明らかに低すぎた。165cmしかない彼女は、身長や外見ではなく、テクニックと精神力などの能力で174cmのオリンピック金メダル選手だった李雪蕊(リー・シュエルイ)を引きずり降ろした。

ラチャノック選手のテクニックや精神力は、極めて貧しい家庭環境の下、自分で厳しい努力によって掴み取ったものだ。もしかしたら、彼女は女性の収入が、身長1cmごとに1.5〜2.2%も上がるなんて知らなかっただろうが、直観と学習によって、家庭環境や練習のフローを通して一つの道理に気付いていた。それは本気と流した汗、人がパーティーを楽しんでいる時間や不平を並べる時間を使って自分のテクニックを磨くことが、高収入や成功に結び付くということだ。確かにこの大した外見でもなく平凡な身長の女の子は、バドミントンの女子シングルスで優勝したことで350万バーツ(約1000万円)、その賞金は最終的に7500万バーツ(約2億3000万円)に膨らんだ。このような高収入は巷の容姿端麗な人々でも得られないものだ。

もちろん、世界チャンピオンはたった一人で、ラチャノック選手の成功はモデルケースにならないかもしれない。だが、その規則性からいえば、ラチャノック選手はひとつの現象といえる。つまり、外見による社会差別に対する挑戦と変革という意味で、比べるものがない優れた方法であるということだ。ラチャノック選手は練習や試合から逃げたことがなく、すべての人に謙虚で礼儀正しい。チェンジコートのたびに、伝統的な隊式のお辞儀をして感謝を表す。それを守れば、どのような仕事であろうと技術的に一流になるにつれ、当然悪くない収入や成功がついてくるのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/EW・編集/武藤)

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