中国の豪華客船業界、過剰設備投資などが原因で今後“嵐”に遭遇か―海外メディア

Record China    2013年8月24日(土) 9時0分

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15日、ロイターは中国で盛り上がっているとされる豪華客船業界に関して、「十分な市場調査が行われないままでの無計画な設備建設や、中国人と外国人顧客との嗜好の違いなどの原因で、業界全体が将来的に“嵐”に遭遇する可能性がある」と報じた。

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2013年8月15日、ロイター(中国語サイト)は中国で盛り上がっているとされる豪華客船業界に関して、「十分な市場調査が行われないままでの無計画な設備建設や、中国人と外国人顧客との嗜好の違いなどの原因で、業界全体が将来的に“嵐”に遭遇する可能性がある」と報じた。20日付で中国紙・環球時報(電子版)が伝えた。

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中国が大型客船業界に参入し始めてからまだ10年足らず。しかし、業界ではすでに累計45億元(約720億円)以上を投入して、国内に専用の埠頭5カ所が完成している。さらに、現在建設中の埠頭が3カ所、計画準備中の埠頭が6カ所ある。

中国交通運輸協会大型客船・クルーザー分会(CCYIA)のデータによると、中国では2012年に前年比8.8%増にあたる285隻の国際大型客船を受け入れており、旅客数から見れば、これまでの投資が今まさに利益を生みつつある状況にある。

しかし、専門家は「業界は多くの問題に直面している」と指摘する。具体的には、「豪華な施設は損失を出している状況」「埠頭建設などの計画に合理性がない」「停泊費用が高すぎる」「通関に時間がかかりすぎる」などがある。CCYIAの鄭[火韋]航(ジョン・ウェイハン)副会長は、「各地方政府当局は十分な利益回収が見込めないランドマーク的な建築物に過度な投資をしている。埠頭建設も各地で盛んに進められているが、すでにある5大埠頭でさえ基本的には赤字の状況に陥っている」と現状を説明する。

ある専門家は「一部の投資に関しては、市場の潜在的な成長力など適切な研究を実施しない状況下で進められている。特に、中国人顧客と外国人顧客の嗜好はまったく異なっている」と、業界の将来に不安を示している。(翻訳・編集/HA)

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