日本アニメをリスペクトする米映画「パシフィック・リム」―中国メディア

Record China    2013年8月6日(火) 22時20分

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5日、日本アニメにオマージュを捧げて製作されたギレルモ・デル・トロ監督のSF3D超大作「パシフィック・リム」がこのほど中国も公開された。

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2013年8月5日、日本アニメにオマージュを捧げて製作されたギレルモ・デル・トロ監督のSF3D超大作「パシフィック・リム」が先月31日に中国で初日を迎えた。同映画では、中国、米国ロシアオーストラリア、日本の5カ国が人類の英知を結集し開発した巨大人型ロボット「イェーガー」が、太平洋の海底から出現した巨大生命体「KAIJU」と壮絶なバトルを繰り広げる。中国では映画に引き続き、超ロングバージョンの中国語特番も公開され、現在爆発的な人気を集めている。ここで、同映画の見所の3大ポイントを解明してみたい。新華網が伝えた。

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■見所1、ディテールに凝った設定がオタク心をくすぐる

「パシフィック・リム」のストーリーは、海底から次々に正体不明の謎の生命体「KAIJU」が出現するところから始まる。世界中の都市を襲撃し始める「KAIJU」に対抗するため、人類は「イェーガー」と呼ばれる超巨大人型ロボットの軍事プロジェクトを発動し、巨大人型ロボットは戦場へ出動する。劇中では「新世紀エヴァンゲリオン」に似た人型ロボットが5機登場する。いずれも人類が設計したもので、背丈はエヴァンゲリオンよりもずっと高い。興味深いのは、人型ロボットのデザイン設計が細かなディテールにこだわっている点で、重量や速度、武器、ショックアブソーバ、制震装置といったものにまで説明があり、オタクやギーク(コンピューターオタク)の思考回路とぴたりと合っている。特に2人乗りの機体のダブルエントリーシステムは、観客に「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジと渚カヲルを思い起こさせる。

■見所2、中国製人型ロボットはカンフー殺法を駆使

人型ロボット5機のうち、中国製人型ロボットの「クリムゾン・タイフーン」は投げ技やとび蹴りといった中国カンフー殺法が得意で、敏捷性を重視し、3本腕を備える。手の先には至近距離の戦いに適した回転のこぎりの爪のようなものがあり、破壊力に優れた攻撃的な武器となる。「クリムゾン・タイフーン」の操縦士は、カナダで生まれ育った華僑の3つ子、劉智福(ランス・リウ)、劉智満(マーク・リウ)、劉智堂(チャールズ・リウ)が演じている。3人の真紅の機体は赤と白の模様が入ったライオン型で、非常に中国らしい特色を備えている。しかし、中国の観客にとって残念なのは、「クリムゾン・タイフーン」は戦闘能力は驚異的だが脇役のため、劇中のシーンは多くなく、世界を救うのはやはり日本と米国の「イェーガー」である点だ。

■見所3、存亡をかけた最後の大戦は熾烈を極める

世界を救うため、人型ロボット5機が謎の生命体「KAIJU」と熾烈な戦いを繰り広げるシーンが全編を通した映画最大のクライマックスとなっており、ロボットファンや怪獣映画ファンは十分に堪能できるだろう。ストーリー自体は正直特に優れているわけではないが、強大な人型兵器と「KAIJU」の前では人類はなんと小さく弱いものかと実感する。

劇中で唯一精彩を放っているのは、人類役のヒロイン(菊池凛子)の幼少期を演じる日本の人気子役・芦田愛菜だ。「芦田愛菜が登場したとき、驚きのあまり呆然とした。どうして泣いているだけでこんなに可愛いのか?お願いだから大人にならないでくれ」という声もあがっている。

■最大の見所―映画のエンディングでギレルモ監督が日本アニメにオマージュ捧げる

ロボットアニメは米国にも日本にもあるが、このジャンルは特に日本で流行した。1970年代、日本経済が大きく発展するに伴い、アニメ製作の分野ではロボットに新しい意義が加わり、スーパーロボット系のアニメ(後にスーパーロボット系とリアル・ロボット系に分かれる)が誕生する。「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督は日本アニメの影響を受けた多くの映画人の1人であり、「ゴジラ」などの怪獣映画を心から愛している。エンディングロールには日本のアニメ製作人に対するオマージュが捧げられており、「マジンガーZ」の原作者で、日本アニメ史において初めて人間が乗り込んで操縦する日本型巨大ロボットを生み出した永井豪氏や、「機動戦士ガンダム」の生みの親であるアニメ監督の富野由悠季氏、初代「ゴジラ」の監督を務めた本多猪四郎氏の名前がクレジットされている。(提供/人民網日本語版・翻訳/ MZ・編集/武藤)

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