腐敗、格差、不公平…もうたくさん、中国政府への不満爆発か=相次ぐ暴力事件―中国

Record China    2013年7月25日(木) 23時41分

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25日、中国ではこのところ、無差別の暴力事件や傷害事件が相次いでいる。20日に北京首都国際空港で発生した爆発事件のほか、同市スーパーマーケットでの刺殺事件、広西チワン族自治区での刺殺事件など、暴虐な事件が頻発している。資料写真。

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2013年7月25日、中国ではこのところ、無差別の暴力事件や傷害事件が相次いでいる。20日に北京市の北京首都国際空港で、車椅子に乗った男性が手製の爆発物を爆発させた事件は記憶に新しい。これ以外にも、同市のスーパーマーケット・カルフール馬連道店では刃物を持った男が来店客を次々と刺し、1人が死亡。また、広西チワン族自治区では4人目の子供の住民登録申請時に一人っ子政策のために罰金の支払いを求められたことに反発した男性が計画出産当局に乗り込み、職員を刺殺する事件が発生している。このような暴虐な事件は不満が爆発するかのように頻発している。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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英紙ガーディアンは北京首都国際空港の爆発事件を取り上げ、事件を起こした男性は出稼ぎ先の広東省で治安要員に殴られ障害を負い、損害賠償を求めて当局を提訴したが敗訴、その後も陳情を行っていたが相手にされず、精神的に追い込まれていたと伝えた。政府当局から一般庶民が非道な扱いを受けることは日常的に起きており、土地を失っても補償を受けられなかったり、医者に病気を診てもらうためには賄賂が必要不可欠だったりと理不尽なことは多い。そして、自分たちが権力によって強引に法を守るよう要求されている一方で、役人らは法を犯しても罰せられることはないのを誰もが知っている。それが問題を引き起こしているのだ。

韓国メディアによると、所得の格差を示す指標であるジニ係数を見ると、中国は2012年に既に0.49に達している。ジニ係数は0から1で示され、1に近づくほど格差が大きく、0.4以上は社会騒乱が多発する警戒ラインと認識されている。

仏メディアは、中国の経済成長率は鈍化しつつあり、中産階級がこれまでのように急速に拡大することは難しく、成功できなかった者の多くは「チャイナドリーム」が自分たちには手の届かないものであることを痛感。その結果、社会で不満や恨みが発散されていると指摘した。そして、政府にはびこる腐敗の深刻化は、挫折した人々の絶望感を助長している。(翻訳・編集/XC)

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