韓国で中国ドラマが人気、中国語ブームが追い風に―中国メディア

Record China    2013年7月21日(日) 12時30分

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19日、韓国では「宮廷女官ジャクギ」が2011年に放送された後、「中国ドラマブーム」が巻き起こった。

2013年7月19日、日本ドラマや米国ドラマに引き続き、最近、中国ドラマが本格的に韓国に進撃している。中国ドラマの専門ケーブルチャンネルCHINGで放映された全95話の「三国」(2011年)は、昨年10月14日に同時間帯視聴率(ニールセンコリア全国有料放送加入世帯基準)のトップに立ち、今年2月3日には最高視聴率1.2%を記録した。7月第1週のIPTV(SK Btv)VOD海外ドラマ視聴率ランキングのトップ10のうち、2位の「軒轅剣」(2012年)や3位の「新倚天屠龍記」(2010年)など、中国ドラマ4本が上位にランクインした。韓国紙・朝鮮日報の報道を引用して中国新聞社が伝えた。

■中国語ブームに乗って「大陸スタイル」が台頭

何かというと急に空を飛び、大げさなアクションを見せる。これが中国ドラマに対する韓国人のイメージだ。しかし、この偏見はすでに過去のものとなった。中国ドラマ専門のネット掲示板では、「豪華な衣装や巨大な規模の中国ドラマを見た時、日本ドラマや米国ドラマに取って代わる次のドラマを見つけたと思った」などのコメントがひっきりなしに交わされている。中国の時代ドラマの特徴は、俳優たちが劇中の異なるシチュエーションに基づいて詩を吟じるなど、古典美にあふれていることだ。中国ドラマは最終話まで撮影を終えてから放送される。これは、事前検閲や標準語のアフレコ作業を行うためだ。中国特有の社会や地理的な要因から生じたこの製作システムは、逆に安定した製作環境を整え、作品の質の向上に貢献した。

中国語学習ブームに乗って、中国ドラマは優れた視聴教材の役割も担うことになった。また、中国ドラマを教材として使用する学校も出てきた。一二三中国語学校の中国語講師・李克寧(リー・カーニン)さんは、「『北京愛情故事』(2011)や『銭多多嫁人記』(2011)、『離婚前規則』(2012年)などの人気現代劇を見ながら、日常会話を教えている」と語る。昨年3月、たった1クラス計12人で始めたこの課程は、現時点で8クラス、計50人に増えた。

■時代ドラマの人気が高く、題材も多様化

これまで韓国で人気を博してきた中国ドラマは「包青天」や「流星花園−花より男子」などすべて台湾で製作されたものだった。2000年に京仁テレビ局で放送されて最高視聴率4%(ニールセンコリア全国有料放送加入世帯基準)を記録した「還珠姫−プリンセスのつくりかた−」(原題:還珠格格)のヒット以降、 久しく見なかった中国ドラマブームが「宮廷女官ジャクギ」(中国名:歩歩驚心)で再燃した。タイムスリップを題材にした時代ドラマ「宮廷女官ジャクギ」は2011年10月にケーブルテレビチャンネルAsiaNで放映した際には平均視聴率は0.11%だったが、今年4月に再放送されると平均視聴率が0.64%に上がった。これについて、AsiaNのディレクター鄭成恩(ジョン・チョンエン)氏は、「この中国ドラマの口コミが効き始めたことを示している」と語った。

これ以降も、「宮鎖心玉」(2011)、「宮鎖珠簾」(2012)などの人気ドラマが引き続き放映されており、中国ドラマの黄金期を迎えている。現在の中国ドラマに見られる主要なテーマは幅広い西域と宮中の間の暗闘を描いた武侠ドラマや時代ドラマだが、「北京愛情故事」や「飲食男女」(2012年)などの青春群像劇も人気が高い。7月15日、2PMのニックンとmiss Aのジアが出演する中韓合作青春ドラマ「一又二分之一的夏天」(1と1/2の夏)がクランクインした。元ソウル大学アジア研究所研究員の申恵善氏は、「韓国ドラマや米国ドラマの影響を受け、中国ドラマの質も高まってきた。さらに豊富な人的・物的資源をもとに、中国の文化産業は絶え間なく発展してきた。韓国の視聴者にとって、中国の歴史を題材にしたドラマは親しみやすく、比較的容易に受け入れられる」と分析する。

■韓国俳優が相次いで中国ドラマに出演

韓国俳優の中国ドラマへの出演が相次いでいることも、今後中国ドラマが韓国で成功する可能性を高めている。映画「MUSA −武士−」(2001年)や「カンナさん大成功です!」(2006年)などで知られるチュ・ジンモは今月から放送が開始された湖南テレビのドラマ「花非花霧非霧」に1話5000万韓国ウォン(約450万円)の高額ギャラで出演している。韓国ドラマ「妻の誘惑」の中国版リメーク作で主演を務めたチュ・ジャヒョンは中国ではすでに高い知名度を誇り、オリジナル版「妻の誘惑」で主演したチャン・ソヒやドラマ「噂のチル姫」で年下男を演じ中国でも人気を博したパク・へジンも中国ドラマに出演している。このほか、チョン・ジョンミンは「親情保衛戦」に、クォン・サンウは「風花雪月」に、チェ・ジウは「城市恋人」にと、今後続々と韓国俳優が中国ドラマに出演する。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/TF)

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