2013年7月20日、香港紙・大公報は記事「金正恩、韓国映画取り締まりで権威確立＝北朝鮮の少年達は中国の暴力映画・ドラマに熱中」を掲載した。

【その他の写真】

韓国メディアの報道によると、北朝鮮では現在、少年による暴力事件が激増している。消息筋によると、6月末には酒に酔った中高生が通りすがりの退役軍人に肩がぶつかったことを理由に暴力を振るい、殺害した事件があった」「日が落ちたら恐ろしくて出歩けないと住民は恐れている」と伝えている。

少年による暴力事件の増加は暴力的な中国映画、ドラマの影響が強いという。まねをして日ごろから刃物を持ち歩いている少年も少なくない。金正恩第一書記は就任後、韓国映画、ドラマに対する取り締まりを強化した。公にはプロパガンダ作品しか流通していないが、中国の映画、ドラマは比較的入手しやすい。しかも中国の朝鮮族が字幕をつけていることから言葉の問題も少ない。韓国映画、ドラマの取り締まりが青少年に良からぬ影響を与えるという皮肉な結果になったと大公報は評している。（翻訳・編集/KT）