中国経済の成長率鈍化、経済構造の転換へ=対中投資のチャンス?―中国メディア

Record China    2013年7月19日(金) 18時20分

拡大

17日、中国国家統計局がこのほど発表した最新データによると、中国の今年第2四半期のGDP(国内総生産)成長率は7.5%で、上半期のGDP成長率は7.6%だった。写真は南京銀行。

(1 / 2 枚)

2013年7月17日、中国国家統計局がこのほど発表した最新データによると、中国の今年第2四半期のGDP(国内総生産)成長率は7.5%で、上半期のGDP成長率は7.6%だった。海外メディアは同データの発表を受け、「中国経済の成長率減速は、中国経済のモデルチェンジを後押しし、最終的には消費者がリードする新しい経済が形成されるだろう。中国経済は依然として世界経済に対して重要な影響を持っている」との見方を示した。人民日報海外版が伝えた。

その他の写真

▽対中投資の絶好のチャンスか

ロイター通信は「中国の経済データは市場の予想範囲内となり、成長率が急降下するのではないかとの懸念が和らいだ。データの発表後、金融と保険関連銘柄のけん引により、上海深セン両証券取引所の株価指数も上昇した」と報じた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのサイトは、「中国経済の世界経済への寄与度は今年、13%に達し、2006年の5%を大幅に上回ると見られる。このため、経済成長率が減速したとしても、中国経済はやはり世界に対して重要な影響を持っている」と指摘した。

BBCのウェブサイトは、フィデリティ・ワールドワイド・インベストメントのトム・スティーブンソン氏の言葉を引用し、「投資家は中国経済の成長率が鈍化したからと言って、この世界第2の経済体を軽視するべきではない。むしろ今は対中投資の絶好の機会かもしれない」と報じた。

▽モデルチェンジで景気回復にチャンス

中国は今、自主的に成長率を減速させ、モデルチェンジ・アップグレードの推進に力を入れている。米国の経済学専門家は、「中国・米国の経済は今、いずれも重要な時期を迎えている。中国国内で推進されている経済構造の転換は、米国の景気回復に重要なチャンスをもたらすだろう。両国は米中戦略・経済対話を新たなきっかけとし、経済貿易分野での協力をより一層推進していくべき」との見方を示している。

経済学者のスティーブン・ローチ氏は、「消費でけん引するという中国の経済成長モデルは、米国に10億人あまりの消費市場をもたらす。また、中国はまもなくサービス業の爆発的成長期を迎えるが、これに伴い、今後20年で外資企業に6兆ドル(約598兆円)のビジネスチャンスがもたらされるだろう」と指摘する。

米中のシンクタンクが共同で作成した研究報告書「米中経済貿易関係の未来の10年:深化する互恵協力」は、米中協力の未来をはっきりと描き出している。同報告書は、米国の対中輸出拡大により、2022年には米国のGDPが4600億ドル(45兆8528億円)上昇し、334万人の雇用機会をもたらす(2010年比263万人増)と予測している。もし米国がハイテク製品や石油・天然ガスの対中輸出制限を緩和すれば対中輸出額はより大きくなる。

▽世界各国がこの機に便乗

オーストラリアのリチャード・マールス貿易相はこのほど、オーストラリア国立大学で行われた中国経済シンポジウムに出席し、「2013年はオーストラリア・中国の経済関係のターニングポイントとなる。我々は中国経済の構造調整というチャンスをつかまなければならない」と表明し、「緊密化、グローバル化した今の世界において、中国経済改革の成功は全ての人に関わる問題だ。中国のみならず、我々も中国の改革の利益と関係がある」と述べた。

オーストラリアだけでなく、世界各国が中国経済のモデルチェンジに注目しており、この機に便乗し、本国経済の発展に新たな原動力を注入しようと考えている。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携