中国の脅威を誇張する日本の防衛白書に「懸念と不満」―中国外交部

Record China    2013年7月12日(金) 13時10分

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10日、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は記者会見で、日本の2013年版防衛白書について、基本的事実を顧みず悪意をもって「中国の脅威」を誇張しているとして、重大な懸念と強い不満を表明した。

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2013年7月11日、人民日報によると、中国外交部(外務省)の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は10日の定例記者会見で、日本の2013年版防衛白書について、基本的事実を顧みず、悪意をもって「中国の脅威」を誇張しているとして、重大な懸念と強い不満を表明した。

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記者:日本は9日、新しい防衛白書を発表した。日本周辺の安全保障環境は厳しさを増しているとして、中国の国防政策と軍事力発展の不透明性を非難し、中国の海洋活動には危険性があり、国際社会の懸念を招いているとする内容だ。これについて中国側のコメントは?

華報道官:私は次の点を強調したい。

第1に、中国は平和的発展の道を堅持し、防御的な国防政策を遂行しており、戦略的意図は透明だ。中国の正常かつ正当な国防能力の発展は、いかなる国に対しても脅威とならず、日本に中国内部のことについて四の五の言う権利はない。

第2に、中国が国際法と国内法に基づき展開する正常な海洋活動に非難の余地はない。われわれは一貫して領土や海洋をめぐる紛争の対話や協議を通じた解決に尽力しているが、いかなる国であろうと中国の領土主権を侵害することは決して許さない。日本側は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題でもめ事を引き起こし、中国の領土主権を深刻に損ない、地域の平和・安定を破壊した。日本側は自らの誤った行動について口実を探すのではなく、自らのすることなすことを真剣に反省すべきだ。

第3に、平和と発展は現在の世界の本流だ。地域の平和・安定維持は大きな趨勢であり、人心の向かうところだ。だが日本は世界の潮流に逆らい、人為的に緊張をつくりだし、摩擦と対立を煽り立てている。日本側の目的は、外的脅威を誇張することで、自らの軍事力を発展させ、戦後国際秩序の束縛から抜け出す口実をつくることであり、これこそ本当に国際社会が強く警戒すべきことだ。われわれは日本に対して、アジア諸国に対する侵略と植民地支配の歴史について真剣に省察(せいさつ)し、真剣に教訓を汲み取り、平和的発展の道を歩み、国家間の政治・安全保障面の相互信頼の強化と地域の平和・安定に貢献するよう促す。

第4に、中国側は対日関係を重視しており、日中間の4つの政治文書を基礎に、歴史を鑑とする精神に基づき日中関係を発展させることを望んでいる。日本側は姿勢を正し、中国側と同じ方向に向かって、両国関係の健全な発展に影響を与える障害の除去、両国の政治・安全保障面の相互信頼の強化、国民感情の改善のために確かな努力を払わなければならない。

記者:日本の指導者は「日本側は常に対話のドアを開いているが、中国側は対話に前提条件を設け続けている。これは受け入れられない」と繰り返し表明している。これについて中国側のコメントは?

華報道官:中国側は一貫して対話による問題解決を主張し、かつ尽力している。われわれの対話のドアは常に開かれている。現在の根本的な問題は、日本側が日中関係の直面する深刻な問題に向き合おうとせず、中国側との真剣な交渉や協議を避けていることにある。

日本側がすべきなのは、姿勢を正し、問題を直視して、両国関係の健全な発展における障害を除去するために確かな努力を払うことだ。これ以上、中身のないいわゆる対話のスローガンを用いて溝を隠し、ごまかしてはならない。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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