中国が雲南省のダム建設で受ける制約とは―米シンクタンク

Record China    2013年6月17日(月) 6時40分

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12日、米ワールドポリシー・インスティテュートは、中国は雲南省でのダム建設において一定の制約を受けている、との文章を同研究所のサイト上に掲載した。資料写真。

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2013年6月12日、米ワールドポリシー・インスティテュートは、中国は雲南省でのダム建設において一定の制約を受けている、との文章を同研究所のサイト上に掲載した。14日付環球網が伝えた。

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中国西南地区には、ミャンマーへと流れるサルウィン川と、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムへと流れるメコン川がほぼ平行に流れている。中国はなぜ流れが速く、流量も多いメコン川でなく、流れが遅く流量の少ないサルウィン川にダムを建設しようとするのか?中国当局によれば、現地の電力供給の需要に応える「西部大開発」が目的だというが、水量の劣るサルウィン川を選ぶことには疑問が残る。

その答えは中国と関係各国との国際政治にある。つまり、流域の国が中国のダム建設戦略を実質的に規制できるか否かである。メコン川については、関係各国からなるメコン川委員会が下流の国の資金援助を得て管理する機関となっているが、サルウィン川にはこのような機関が存在しない。

メコン川委員会は一連の共有資源管理原則を制定している。中国はこの委員会で「対話パートナー」の地位でしかないが、にもかかわらず下流域各国の対応には敏感になっているようだ。これに比べ、サルウィン川では管理機関がないため、一方的にダム建設を進めることができる。しかし雲南省におけるダム建設は一定の規制を受けざるを得ないのだ。(翻訳・編集/中原)

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