映画「トップガン」続編から日本と台湾の旗消える、中国に配慮?IT大手が出資―米メディア

Record China    2019年7月26日(金) 12時50分

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1986年のヒット映画「トップガン」の新たに公開された続編の予告編で、主人公が着ているジャケットから日本と台湾の旗が消えた。続編には中国のIT大手の系列が出資する。米CNNは中国に配慮した措置では、と伝えた。

1986年のヒット映画「トップガン」の新たに公開された続編の予告編で、トム・クルーズ演じる主人公が着ているジャケットから日本と台湾の旗が消えた。続編には製作者の米パラマウント・ピクチャーズと提携する中国のIT大手の騰訊(テンセント)の系列が出資。米CNNは中国に配慮した措置では、と伝えた。

「トップガン」は米海軍のエリート・パイロット養成学校に所属するパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、戦闘機による迫力のスカイアクションを交えて描いた。ハリウッドの大スターになったトム・クルーズの代表作の一つとされる。トム・クルーズが伝説のパイロット役でカムバックする続編は来年夏に公開予定だ。

CNNによると、1作目で主人公が着ていたレザージャケットには背中に日の丸と台湾の晴天白旗旗をあしらったパッチが付いていた。ところが続編の「トップガン・マーベリック」予告編では、この部分が同じような色を使った別のシンボルマークに入れ替えられているように見える。

一部のネットユーザーが違いを発見。SNS上では入れ替えについて「中国をなだめるための措置ではないか」との臆測が飛び交い、パラマウントとテンセントの提携関係を指摘する声が続出した。CNNはパラマウントと実際に出資するテンセント・ピクチャーズにコメントを求めたが、返答はなかったという。

日の丸が消えた背景について、CNNは「中国と日本の間ではこの数年、東シナ海の島をめぐって緊張が高まっていた」と言及。台湾に関しても「台湾を中国の一部とみなす中国が世界各国の民間企業や航空会社、政府機関に対し、台湾を中国の一部として表記するよう圧力をかけている」と説明した。

CNNは「米ユナイテッドなどの航空大手やマリオット、アメリカン・エクスプレス、ゴールドマン・サックスなどの大手が(中国の)要求に応じた」と報道。「SNSではパラマウントもこれに追随したとして批判する声が相次いでいる」と紹介した。

人口13億人超の中国は世界最大の映画市場。テンセント・ピクチャーズはほかにも、「ワンダーウーマン」「ターミネーター・ニュー・フェイト」「キングコング・ 髑髏(どくろ)島の巨神」といった人気映画でもパラマウントと提携している。(編集/日向)

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