「上海ガニ」が新天地を求めて新疆へ―新疆ウイグル自治区

Record China    2007年4月16日(月) 23時33分

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新疆ウイグル自治区ボルタラモンゴル自治州エビノール湖で上海ガニを養殖するという意表を突くプロジェクトが進行中だ。養殖は順調で、今秋には60tの収穫を期待する。

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カザフスタンとの国境に程近い新疆ウイグル自治区ボルタラモンゴル自治州にはエビノール湖という自治区内最大の塩湖がある。塩水ゆえに生物といえば熱帯魚のえさになるアルテミアくらいしか生息できない。ところが、辺境のこの湖で上海ガニを養殖するという意表を突くプロジェクトが進行中だ。最近は日本でも秋になると中華料理店の壁に「上海ガニ入荷」の張り紙をよく見かけるほど、需要は年々高まっている。

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2007年4月15日、同州水産局の職員に取材したところ、上海ガニは湖の中心では生育できないが、7つの川が流れ込む区域では本来の生息地に似た条件が整っているのだという。2005年に産地である上海の崇明島から技術者が訪れ、可能性を探る研究が始まった。その後、技術面での難題をクリアし、2006年4月には50万匹の稚ガニを放ち、9月には商品としてのカニを15t収穫できた。

今年3月にはさらに140万匹を放ち、秋には60tの収穫を期待する。今後5年のうちに養殖面積を現在の2倍にする計画で、高収入が見込めるなら、と地域の農民たちも転業を始めているという。生産が軌道に乗ったら「新疆ガニ」ブランドで売り出すのだろうか。(翻訳編集・WF)

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