パクリだらけの中国、自国の文化に自信がないから―米メディア

Record China    2013年6月10日(月) 21時0分

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6日、あらゆる分野でパクリ行為が横行する中国について、米メディアは「自国の文化に自信がないのが原因」と指摘した。写真は広東省恵州市に、オーストリア・ザルツブルグ近郊の景勝地・ハルシュタットをそっくりそのまま再現した村。

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2013年6月6日、米月刊誌ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス(電子版)は、あらゆる分野でパクリ行為が横行する中国について、「自国の文化に自信がないのが原因」と指摘した。8日付で環球時報が伝えた。

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欧米から取り入れた流行音楽や現代芸術、思想や概念などが中国で繰り返し運用されている。地方政府の企画担当者は空洞化する農村の人口対策として、数千年の間続いた伝統的な農業経済(各地主のもとに展開する零細農業)を放棄し、米国式産業化農業を取り入れることに躍起になっている。同時に、中国の各都市は中国独自の個性を失い、各地目をひくような建築物は外国人の設計か、もしくは外国の様式をコピーしたものばかりだ。

どうしてこの国は外国の風情にこれほど心酔しているのか?「オリジナル・コピー、現代中国における建築擬態(Original Copies: Architectural Mimicry in Contemporary China)」の著者ビアンカ・ボスカー氏は、その原因の1つに「中国文化は本来、模倣品や他人の創作を踏襲することに否定的でなかったばかりか、ある種の正当性を見出していた」ことを挙げている。中国の偉大な画家や書道家は先人の作品を学び、晩年にようやく自分のスタイルを確立してきた。

最も納得できる理由は経済的なものだ。中国人は往々にして伝統文化を衰退の象徴ととらえ、古い建造物を見ると貧しかった時代を思い出す。そこで欧米水準のライフスタイルを実現することが現代化の主要目標になった。土地開発者によると、外国の小都市を模した住宅は高値で販売できるという。広東省恵州市にではオーストリアの景勝地がそっくりコピーされ、風光明媚で有名な西湖のある浙江省杭州市にはベニスそっくりの町がある。江蘇省無錫市はさらにひどい。旧市街地を取り壊して50年代の米国スタイルの工業団地が造られた。他にもオランダのコロニアル建築やドイツやスペインの建物が中国各地に建てられている。

こうしたコピーが中国でもてはやされる背景には、自国の文化に対する自信の欠如がある。模造建築の建造ラッシュを中国人はどう思っているのか?そこに住む人々は庶民ではない。北京や上海広州など国内で最も豊かな都市では、このようなコピー建築を通して都市計画の全体状況を把握することは出来ないが、コピー建築が中国各地の地方都市に蔓延していくのは明らかだ。(翻訳・編集/本郷)

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