映画で知名度が飛躍的にアップ、日中両国の観光地―中国メディア

Record China    2013年5月31日(金) 14時43分

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28日、中国映画「狙った恋の落とし方。2」のロケは、海南省の亜龍湾熱帯天堂森林公園を中心に行われた。映画が大ヒットすると、同地区への旅行ブームが沸き起こった。写真は亜龍湾熱帯天堂森林公園。

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2013年5月28日、人民日報(電子版)によると、海外メディアの取材チームは今月22日、海南省三亜市にある亜龍湾熱帯天堂森林公園を訪れ、2010年末に公開された中国のヒット映画「狙った恋の落とし方。2」(原題:非誠勿優2)のロケが行われた美しい景色を堪能した。

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三亜市亜龍湾国家リゾート区に位置する亜龍湾熱帯天堂森林公園は、総面積1506ヘクタール、国家の森林公園基準に準じて開発・建設された現地で初めての森林公園。東園と西園に分かれ、広げた両腕が「天下随一の湾」を抱えているような形状をしている。同園は、「自然・生態の尊重」という理念をベースに、際立った個性と特色、緻密な計画、高度な技術を駆使した建設、高等マネジメントを結合させて完成した熱帯海浜リゾート型森林公園だ。

映画「狙った恋の落とし方。2」のロケは、同園を中心に行われた。映画が大ヒットすると、同地区への観光ブームが沸き起こり、映画の中の絶景を一目見ようと、多くの観光客が続々と詰めかけ、文化(映画)と観光が結合した成功例となった。

同じような事例は他にもある。映画「狙った恋の落とし方。」では、ロケ地となった北海道の美しく壮大な景色が中国人観客を虜にした。ユーモアあふれるセリフや感動的なストーリーが観る人に深い印象を残し、中国人観光客は続々と北海道を訪れ、映画の中で見た美しい景色を実際に味わい、ストーリーを心の中で再現させた。北海道地元紙の関係者は、「製作チームが北海道でロケを行っていた時、日本側はこの映画が及ぼす影響について予想もしなかった。現地の人々はある日突然、中国人観光客が増えたことに気が付き、その要因に思い当たった。映画こそが現地の知名度を引き上げた要因であり、中国の観客が北海道ブームを生み出したのだ」とコメントした。

三亜と北海道はどちらも映画を通じて知名度が高まって観光業と結合した代表的ケースとなった。あるメディア記者が亜龍湾熱帯天堂森林公園の毛剣峰(マオ・ジエンフォン)会長に対し、「観光PR戦略のために今後も映画ロケ招致を進めるつもりか?」と尋ねた。毛会長はこれに対し、「今回の観光ブームのようなケースは、偶然の成り行きによるところが大きい。観光地の運営者としては、その品質を高めるためのサービスを徹底させることこそ、観光関連企業にとっての経営の原点だと認識している」と答えた。

取材団一行に随行した日本人記者は、「狙った恋の落とし方。」が日中両国のロケ地に極めて大きな影響をもたらしたことをよく理解しており、あらゆる文化コンテンツには巨大なけん引力が潜在しているという見解に賛成した。

「狙った恋の落とし方。」が日中両国にもたらした波及効果を見ると、作品の後続効果を深く掘り起こし、文化コンテンツの影響力とその関連製品をいかに結びつけるかは、社会的効果と経済効果に極めて深く関わってくる課題であるということが分かる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山

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