ラサが破壊されてしまう!誰か助けて!チベット人作家が訴え―中国

Record China    2013年5月11日(土) 9時41分

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8日、チベット族の女流作家、ツェリン・オーセルさんが自身のブログで「私たちのラサが破壊されてしまう!ラサを助けて!」と題する書き込みをした。写真はバルコル。

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2013年5月8日、独国際ラジオ放送ドイチェ・ヴェレによると、チベット族の女流作家、ツェリン・オーセル(唯色)さんが自身のブログで「私たちのラサが破壊されてしまう!ラサを助けて!」と題する書き込みをした。「これは決して大げさを言っているのではない」とし、観光開発を名目として古くから続くラサの街並みを破壊しようとする行為を厳しく批判している。

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ツェリン・オーセルさんはラサの破壊が日に日に深刻となっているとし、中国の多くの都市と同様にラサも「現代化建設」「旧市街改造」によって本来の姿が大きく変えられてしまっていると海外のメディアに訴えている。ポタラ宮がユネスコ世界遺産に登録された2年後の1996年には宮殿周辺に存在していた村落が移転させられ、ありきたりの広場が設けられた。宮殿の一部でもあった伝統村落が失われたことでポタラ宮は不完全なものになってしまい、「ユネスコの抗議もあったが、どうにもならなかった」という。

ラサ旧市街にある繁華街の八角街(バルコル)も修復という名目で破壊されようとしている。住民はラサ西部郊外に移転させられ、後には企業を誘致してデパートやホテル、画廊などが設けられようとしており、古くから続く本来のラサが失われ、権力者や資本家によって商業化された“ニセ物”のラサが生まれようとしている。中国の歴史ある都市は軒並み“現代化”にのみ込まれており、ツェリン・オーセルさんは「ラサのこうした動きを食い止める望みは薄いかもしれない」と嘆いている。(翻訳・編集/岡田)

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