<日本人が見た中国>娘が託児所で負傷…謝らない先生たちの対応に、祖母の怒りが炸裂!

Record China    2013年5月8日(水) 12時6分

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「謝ったら負け!」のルールが存在する中国。ある日、娘が託児所で男の子に噛みつかれて負傷した。謝りたくない先生と相手の親に、謝らせたい祖母の怒りが炸裂。緊張の一戦はどちらに軍配が上がるのか?!

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私は中国在住12年になる一児の母だ。現在、広東省広州市で中国人の夫と2歳7カ月の娘と3人暮しをしている。中国での子育て、仕事、生活は日本とはまた違った苦労や面白みがあるもので…。

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さて、今回は娘が託児所で男の子に噛みつかれて、ケガをした時の話し。

私たち夫婦は共働きなので、娘は私の職場近くにある託児所に通っている。先日、義母が我が家に2週間ほど滞在した。その間、娘の送り迎えを手伝ってくれたのだが、そんな時に限って上記のような事件が発生した。娘は左手首と左肩を数カ所噛まれ、紫色になるほどはっきりと歯形がつき、肩の肉が破れて血が出るほどのケガを負った。

しかし、義母によると、事件の説明を求められた先生は謝るどころか悪びれた様子もなく、「ただの子ども同士のケンカ、よくあること」と言ったという。その上、噛みついた子どもの親は、先生と義母が話している横を謝りもせずにとっとと帰宅してしまったという。この男の子はこれまで何度もほかの子どもたちに乱暴をしてケガをさせており、娘も今回が二度目だった。前回も担任の先生は「よくあること」などとあれこれ言い訳し、先生からも相手の親からも謝罪は一切なかったのだ。

中国には「謝ったら負け」という暗黙のルールがある。先生からすれば、謝れば自分の監督不行届を認めたことになるし、ケガをさせた子の親も内心は悪いとは思っていたかも知れないが、できれは謝らずに済ませたいと思っていたに違いない。

しかし、押しの弱い日本人の私とは違い、中国人の義母はそう簡単に引き下がらない。事故当日、義母は「明日の朝、相手の親をここに呼んで絶対に謝ってもらう」と先生に釘を刺して帰宅した。

翌日、義母は夫を同伴して託児所に乗り込んだ。念のために私も同行すると言ったところ、2人から「3人では仰々しいから、ついてこなくていい。お前は日本人だからなめられていて、役に立たない」とヒドイ一言!確かに先生の日頃の態度から、外国人の私がなめられているのは薄々感じていたので、ここは悔しいながらも2人に全てお任せすることにした。

結果は義母の圧勝。相手の親に言い訳の隙も与えず、謝罪を引き出したという。夫までもが義母の勢いに圧倒され、隣で一言も発さず黙っていたそうだが、これも相手に無言の圧力をかけたようだ。先生と相手の親は、「お父さん、今回は本当に申し訳ありませんでした。そんなに怒らないで許してください、今後は注意します」と謝罪してきたという。夫は別に怒ってなかったのに「そんなに怖い顔してたかなぁ」とショックだったようだ(笑)

次の日、私が娘を託児所に送って行くと先生の態度が気味悪ぐらい謙虚に一変していたのは言うまでもない。

■筆者プロフィール:若林亜希(わかばやし・あき)

中国在住12年の1児の母。PR企業勤務、日中翻訳・通訳、ライター。1982年、福島県会津若松市生まれ。キョンシーブーム真っただ中に幼少時代を過ごし、香港&中国映画に魅了され、高校時代より中国語を学ぶ。2001年、会津若松市日中友好協会の交換留学生として、友好都市の湖北省荊州市に留学。2002年より広州市の大学に留学。卒業後、出版、広告関係の翻訳、ライター業に携わる。

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