<レコチャ広場>中国とロシアに対する日本の態度が異なるのはなぜか=安倍政権への警戒呼びかけ―中国

Record China    2013年5月1日(水) 12時48分

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30日、中国のコラムニストである張殿成(ジャン・ディエンチョン)氏は、「中国とロシアに対する日本の態度がまったく異なるのはなぜなのか」と題した記事をブログに掲載した。写真はクレムリン。

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2013年4月30日、中国のコラムニストである張殿成(ジャン・ディエンチョン)氏は、「中国とロシアに対する日本の態度がまったく異なるのはなぜなのか」と題した記事をブログに掲載した。以下はその内容。

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近年、日本が釣魚島尖閣諸島)で騒動を引き起こし続け、その強硬な態度のために中日関係の緊張が続いている。

安倍首相の訪ロ前夜、ロシアの軍用機が日本の防空識別圏に進入したが、日程に影響は出ず、それどころか安倍氏は日本の食べ物を大量に持ち込んでロシア人を歓待した。中国、ロシアとの間に領土問題が存在し、北方領土と釣魚島はいずれも日本の領土であると主張しているにもかかわらず、なぜ日本は中国とロシアに対し、まったく異なる態度を取るのだろうか。

1874年5月、日本は台湾に出兵し、中国は賠償金を支払った。これに味をしめた日本は、国力を強め、膨れ上がる軍国主義思想によって対外拡張への道を歩み始めることとなった。

日本は日清戦争で中国への野心を確固たるものにし、1937年には盧溝橋事件で全面的な侵略を開始した。日本人は近代史において、中国に負けたことはないと認識している。ソ連が中国を助けなければ、米国が2発の原子爆弾を投下しなければ、投降することはなかったと考えているのだ。だが、事実上、日本の富国強兵の歴史は対外拡張の歴史であり、絶え間ない対中侵略の歴史でもあった。

安倍内閣では要人が相次いで靖国神社を参拝し、首相自身もアジアへの侵略の歴史を否定するなど、日本外交は東アジアで孤立に陥っている。訪ロの目的は、この孤立状態の打開にある。

まず着目されるのはロシアの豊富なエネルギー資源だ。そしてこれはロシアの極東開発戦略に必要とされるものでもある。安倍氏はロシアとの経済関係を強化し、領土問題のこう着状態を打破しようとし、ひとまずはロシアと韓国を落ち着かせようと、あの手この手を尽くしている。安倍氏の最終的な目的は、中ロ韓による四面楚歌状態を抜け出し、対中国に専念することにある。

だが、日本の懐柔策が上手くいくとは限らない。ロシアは対日関係の発展を希望する一方で、日本の領土範囲は第二次世界大戦の結果であると主張しており、プーチンも交渉の再開によってただちに問題が解決するわけではないと述べている。

右傾化が進み、ナショナリズム的色彩の濃厚な安倍政権に対し、各国は警戒を強めるべきであり、安倍氏の放つ平和の煙幕に惑わされてはならない。領土問題では日本に対し、歴史と第二次世界大戦の結果を尊重するよう求めていかなければならない。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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