中国が制作した「抗日」テーマの映画とドラマ、昨年1年間に約200本―米メディア

Record China    2013年3月26日(火) 14時9分

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25日、中国で制作された「抗日」テーマの映画とドラマは、昨年1年間で約200本にもなるという。写真は抗日ドラマ「遍地狼煙」。

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2013年3月25日、米メディアによると、中国は昨年1年間に「抗日」をテーマにした映画とドラマを約200本制作したという。

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戦争をテーマにした映画は愛国心を最も高揚させるものだが、中国のスクリーン上で最大の敵となっているのは日本人だ。連続テレビドラマ「遍地狼煙」の撮影現場を訪ねたところ、ある俳優は「中国でこれだけ多くの抗日ドラマが撮られているのと尖閣問題は関係ない。日中関係が緊張しているからこうしたドラマを作っているわけでもない」と話した。

しかし、映画評論家の朱大可(ジュー・ダーカー)氏の意見はこれと異なる。同氏は「大量の抗日ドラマが作られているのは、中国政府が最近改定した規定と関わりがある」と指摘。「抗日作品以外は政府の関連部門の厳しい審査を通過しなければならないが、これが非常に難しい」と説明し、「抗日ドラマさえ作れば、偏向した民族主義者の賛同を得られるとテレビ業界の人間は思っている」と語った。

抗日映画や抗日ドラマには、あまり有名ではない俳優が出演している。エキストラの役者・石忠鵬(シー・ジョンポン)氏は、4年間ずっと日本兵を演じてきた。最近、日本兵として「1日に8回死んだ」と報じられ、一躍時の人になった。しかし、石氏の最多「死亡」記録は1日で31回だという。石氏は「日本兵を演じるのはあまりいい気分ではない。日本兵は必ず死ななければならないし、その死に方も爆死など非常に悲惨なものだ」と話した。

中国の新指導者は日本への態度を軟化する可能性があるが、これほど多くの反日テーマのドラマが絶え間なく放送されれば、中国の国民は常に日中間の過去の衝突を思い出すことになるだろう。(翻訳・編集/本郷)

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