2013年3月23日、米ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ（VOA、中国語電子版）によると、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席のロシア訪問に同行した彭麗媛（ポン・リーユエン）夫人に内外の注目が集まっている。中国政府は新たなファーストレディーの魅力を前面に押し出し、国際社会での中国のイメージアップにつなげたい考えだ。

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新華社通信はこのほど発表した記事で、繰り返し彭夫人について「新たな役割を担い、新たな舞台でお披露目される中国ファーストレディーの魅力」を紹介。夫人を「多芸多才で善良な人柄。人民に愛を、国家に利益をもたらす」と絶賛。「米国にはミシェル（・オバマ米大統領夫人）、我々には彭麗媛」と持ち上げた。

新華社の報道には、彭夫人の清廉なイメージを打ち出すことで、汚職や腐敗、人権侵害などで国際社会から孤立する中国政府のイメージ回復を図る狙いがあるとみられる。しかし、VOAは「新華社は勘違いしているようだ。彭夫人を『感性や人格は世界の先進国並み』とほめちぎっているが、ファーストレディー外交は儀礼的なもの。実際の外交には何の影響もないことを理解していない」と皮肉っている。（翻訳・編集/AA）