中国、習近平式の「大国外交」始動―海外メディア

Record China    2013年3月22日(金) 10時30分

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21日、中国の習近平国家主席が3月22日から、就任後初めての外遊として、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を公式訪問することがわかった。中国は既に新指導部の外交路線として、習近平式の「大国外交」を推し進めている。写真は習近平国家主席。

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2013年3月21日、中国の習近平国家主席が3月22日から、就任後初めての外遊として、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を公式訪問することがわかった。中国はすでに新指導部の外交路線を「大国外交」と定め、外交政策の再編を始めており、「習近平式外交」を推し進めている。参考消息(電子版)が伝えた。

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韓国「朝鮮日報」電子版3月20日の記事は、北京外交筋から得た情報を引用し、中国当局が学界やシンクタンクの意見を集約し、米中関係を中心とする習近平式の「大国外交」の確立を目指していると伝えた。

中国が構想している「大国外交」とは、周辺国との関係や経済関係を中心としたこれまでの外交路線から脱却し、世界を基盤とした中国の国益を追求し、国際社会の義務を忠実に果たしていくことを柱とするものである。

復旦大学国際関係学院の副院長は「これまでも国際情勢の多極化、国際関係の民主化を強調してきたが、今は世界で何が起きても全ての国が中国に注目する時代で、国際的責任を果たすことが求められている」との見方を示した。

英紙「フィナンシャル・タイムズ」電子版19日付の記事は「中国は今や世界2位の経済大国であり、10年後にはアメリカを超える可能性もある。故に、中国はより一層威圧的な態度で力と自信を振りかざすことができる」と伝えた。また、中東地域での中国の影響力には警戒が必要であると記事は指摘する。アメリカは、イラク撤退や国防省の予算削減の影響が出始めたことで、中東での影響力が徐々に弱まっている。一方、中国の同地域における存在感は高まる一方で、既にサウジアラビア産石油の最大の顧客となっており、イランや他の湾岸諸国のエネルギー資源にも大きな関心を寄せている。戦略的な利益を考慮し、中国は今後、同地域の政治情勢に一段と進んで関与する可能性がある。

また、習国家主席が最初の訪問国にロシアを選んだのは、自身の在任中の外交政策は中露の全面的な戦略的パートナーシップの発展を優先するとの意思表示であり、その後にタンザニア、南アフリカ、コンゴの3カ国を訪れることで、中・アフリカ関係の発展を重要視していることを強調する狙いがあるとの見方もある。(翻訳・編集/XC)

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