2013年3月14日、今年の「両会（全国人民代表大会・全国政治協商会議）」が今月3日に開幕し、環球網は「世界のネットユーザーがみる両会」大型イベントを企画した。環球網の記者はこのほど、中国滞在暦10年以上の中国通、川村さんを取材した。「最近最も関心を寄せているのは中国の腐敗問題。それから中国のお見合い番組」という川村さん。「日中関係は、けんかをしては仲直りし、またけんかを始める夫婦関係に似ている」。川村さんの非常に興味深いたとえだ。

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■夫婦のような両国関係

川村さんは中国で小学校5年間、大学4年間、社会人としても1年間過ごした経験がある。現在は日本で観光関連の仕事をしている。中国滞在歴10年以上だけに、中国の事情にも明るい。

川村さんは、「改革開放後の中国は経済発展を非常に重視し、急成長を実現したが、同時に環境問題など多くの弊害ももたらされた」と話す。また、「日本は第二次大戦後、急速な高度成長を遂げ、国民も瞬く間に豊かになった。誰もがマイカーの夢をかなえた。しかし多くの環境問題が引き起こされ、中国も今この現状にある」と指摘する。

日本と中国について、川村さんは、両国関係が「蜜月期」を維持できれば、と望んでいる。「地域的にも人口、そして交流の上でも、両国の連携はすべてが非常に緻密。両国関係は夫婦関係に似ている。けんかをしては仲直りし、またけんかを始める」。川村さんの見方だ。

「両会」に出席中の代表・委員に何を最も聞きたいかについて、川村さんは「第一に中国の不動産価格は今後も上昇するのか。第二に中国ではなぜあれほど多くの人達が公務員試験を受けるのか」と示した。

■より良い中国の将来像に期待

中国の来る10年について、川村さんは中国経済がより発展するのを期待している。経済には波及効果があり、一国の好景気は周辺国を刺激するからだ。「軍事大国にはなってほしくない。周辺国と平和で睦まじくあってほしい。民間・行政が豊かに交流することは、両国の良好な往来を促すことにつながる」と語った。

川村さんはまた、中国がアジアを率い、EUのような国際組織がうまれ、通貨やパスポートなどの共通化が行えれば、と述べた。中国のニュースに非常に関心があるという川村さん。日頃は日中関係に興味があるが、最近は中国の腐敗問題、そして中国のお見合い番組に注目しているという。（提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/内山）