中国鉄鋼業が設備過剰状態に=連鎖倒産の可能性も―英メディア

Record China    2013年3月14日(木) 17時48分

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12日、中国の鉄鋼業が生産能力過剰となっており、今後数年は連鎖倒産が相次ぐ可能性もあることがわかった。写真は陝西省漢中市の製鉄工場。

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2013年3月12日、英公共放送BBCの電子版(中国語サイト)によると、中国の鉄鋼業が生産能力過剰となっており、今後数年は連鎖倒産が相次ぐ可能性もある。中国の民間製鉄大手・山東石横特鋼集団の張武宗(ジャン・ウーゾン)会長がロイターの取材に話した。

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2012年に中国の粗鋼生産能力は少なくとも9億トンに達しているが、鉄鋼業界全体の利潤は98%減少した。生産能力が過剰になったことや、輸入鉄鉱石の価格高騰で企業の利益が落ち込んでいることなどから、2012年には鉄鋼業業界全体で289億2400万元(約4462億2000万円)の赤字を出し、かつてない苦境に直面している。2009〜2011年には中国鋼鉄業は年あたり800億〜2000億元の利益を上げていた。

張会長は、政府がすでに状況を把握している一方で、業界を支援する能力は以前とは異なりきわめて限定的なものとなっているという。政府が介入するにも時間を要するため、すでに火の車となっている国営企業はもちろんのこと、生産態勢が立ち後れている民間企業はとくに倒産の危機に直面することになると指摘している。また、政府は年初より各企業の合併および操業停止措置をとることによって事態の挽回を図るとしているが、業績優秀な企業と倒産寸前の企業を合併することは状況のさらなる悪化を招いているという。

こうした状況はすでに国際鉱業・資源大手のリオ・ティントやBHPビリトン、ヴァーレS.A.などにも影響を及ぼしはじめている。(翻訳・編集/岡田)

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